『動機づけ面接トレーニングビデオ』などみた。

動機づけ面接の行動療法の本( https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/03/01/172515 )がよかったので、そこで紹介されていたDVDを入手したのだけれど、しばしのつんどくののちそれを見てみた。

この著者の人がオーガナイズしておられるのかしら、「OCDの会」(『強迫性障害』で悩む患者と家族のサポートグループ)というのがあり、
http://ocdnokai.web.fc2.com/index.html
ホームページでは『動機づけ面接トレーニングビデオ』などを販売している。勉強になりそう。

みてみたのは、
『動機づけ面接トレーニングビデオ(導入編)』
『動機づけ面接トレーニングビデオ(応用編)』
『動機づけ面接の応用 不潔恐怖患者に対する行動療法への動機づけ場面』
強迫性障害の行動療法研修会in名古屋』
の4枚。
『導入編』は、まぁ、教科書的な内容を講義するかんじ。で、『応用編』は、いくつかのロールプレイ。で、『不潔恐怖患者に対する~』というのは、上記の本や『導入編』の講義の中でも参照されていたセッション(これもロールプレイのようだけれど)のフル尺のやつ(30分弱)。で、『研修会in名古屋』は、研修会の録画で、ここでもセッションの動画を使った報告や、実演のデモンストレーションがおこなわれている。
で、この原井という先生のセッション、本で読んでいるときにくらべて、ふつうの優しいお医者さんかな、という印象があったのと、しかし「動機づけ面接」というのは本で読んだ時のイメージと比べてずいぶん独特な感じなのだった。何らかの方法にもとづいて受け答えしているかんじが強い印象というか。でも、たんに機械的にオウム返しをしているというわけではなくて、なんらかの細かいコントロールが効いているというのもわかる。あと、『応用編』のロールプレイのなかで、患者役がうつの設定だったので、あれ?と思った。うつというのはひとつの気分であって、何かに向けて「動機づけ」を行うみたいなことに合わないのでは?とかなんとか。ところがこの原井という先生のセッションになるとちゃんと的確に行動の部分にフォーカスして行動への動機づけを行っている。