通勤電車で読む『リーダーのための動機づけ面接』。続編よりは好印象だったのは正編だったからだろう。

動機づけ面接の本を読むシリーズ( https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/01/25/002506 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/01/30/212548 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/02/15/234944 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/02/16/214044 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/02/20/234353 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/02/22/153609 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/02/22/201719)。続編の『実践編』(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/02/22/153609 )よりは印象が良かった。動機づけ面接の標準的なテキスト、という枠内で書かれている(そのいみでは続編は、動機づけ面接のテキストで書くことは正編で書いてしまったのでその補遺というかんじで、それいがいのことをあれこれ書いていた、というかんじ)。5人の著者がそれぞれの章で、依存症医療、産業保健、福祉、教育、キャリアカウンセリングの領域を念頭に、動機づけ面接入門を書いている。結果、動機づけ面接のテキストとしては同じことが5回繰り返されてるところも無きにしも非ずだが、さほどくどくもない。対話例が提示されて、動機づけ面接の考え方や技法が紹介されて、つまり、動機づけ面接の標準的なテキストとして読めるかんじ。まぁ、逆に言うと、「リーダーのための」っていう言い方がどのぐらいあてはまるかなあ、というのはあって、依存症医療にせよ教員=学生のコミュニケーションにせよ、べつに「リーダー」ってかんじではないよなあ、というのはある(まぁ、産業保健であれば管理職が部下の働き方をマネジメントするみたいな話につなげられるし、福祉の章では、地域福祉リーダーの育成、みたいな話をもってきてるので、ぜんぜんリーダーのはなしではないというわけでもない)。まぁ、このぐらいの湯加減だといいかんじにできて、しかし、2冊目をということになると、もう少しありありと「リーダーシップ論」みたいなことがやりたくなったりして、そうするとやはり動機づけ面接っぽい「対等」なかんじが出にくくなるのかもなあと思った。