通勤電車で読む『フキダシ論』。

マンガのフキダシの表現をていねいに分析していくだけで一冊。フキダシだけでそんな言うことあるのかしらと思っていたが、なるほどあったのだ。私たちがマンガを読むとき、紙の上に描かれているものたちを手掛かりに理解していく。そのときわたしたちがおどろくほど繊細で複雑なやり方で「なにがおこっているのか」を読み取っている(し、マンガ作者たちがおどろくほど周到なマンガ表現を駆使している)ことが分析によってみえてくる。