通勤電車で読む『「90年代J-POPの基本」がこの100枚でわかる!』『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』。

新書版のディスクガイド。著者は自分より何歳か下の同世代のよう。なので先に読んだほうの「90年代J-POP」のほうはとくにたいへんに世代な感じで良かった。クロノロジカルに、ちゃんとバランスよく紹介してた。そうするとやはり紹介されてるうちの多くが知ってる感じで懐かしい感じなのだった。次に読んだ「シティポップ」のほうは、海外からの日本のシティポップ再評価などもありつつなにしろシティポップというものの定義がもひとつあいまいなところがあるわけで、また時代的にも70年代のものから今のアーティストがシティポップに影響されたり参照したりしているものまで入れているので、けっこうとりとめないというか、なんかわかったようなわからんような印象が残るのだった。まぁ、自分の世代的な記憶(とくに日本のポップ音楽に詳しいわけでもない)でいえばシティポップというもののイメージはかなり狭いので、(一人のアーティスト1枚という縛りでは)とても100枚も紹介できるわけないわけで、つまり本書は、シティポップをあるていど広くとらえたうえで、著者の人の歴史観で整理したというかんじ。

自分にとっての「シティポップ」のイメージって何だろう、というと、まぁ当時たぶん自分から積極的には聴いていなかったけれどテレビのCMで流れてるイメージで、まぁシティでポップなんだから晩秋のビル街かなにかをコートを着たイケメンが歩く、みたいな映像に流れてるようなかんじで、まぁバックの演奏はフュージョン系の人がやってて、うっすらと16ビートで、スラップベース、ギターのカッティング、シンセ、あとは泣きのアルトorソプラノサックス、ぐらいのかんじに、妙にうっすらと和風の残るヴォーカル、というかんじ。和風の残る、というのは、まぁ日本の歌謡曲でもロックでもフォークでも、まぁいまはどうか知らんけれどそうとう最近まで、冷静に聴くと演歌調なかんじがあって、ヨナ抜き音階の気配があったり、妙にこぶしが回ったりビブラートが妙に演歌っぽかったりみたいなのはあったわけで、たぶんそのへんが海外の人からはエキゾチックに聞こえるというのはあるだろうと想像する。
といいつつ、「シティポップの貴公子」山本達彦あたりの曲をYouTubeであらためて聴いても、自分のイメージのなかのそれとあまり合致しないんだなぁ。

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とかいいつつYouTubeを見ているうちに、すごい動画をみつけてしまった。
なんだこれは…
「1979-1997 カメリアダイヤモンドブティックJoy CM集 with Soikll5」

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