通勤電車で読む『従順さのどこがいけないのか』。

従順さのどこがいけないのか (ちくまプリマー新書)

たぶんtwitterのタイムラインを横切って、おっ、と思ったから読んでみたのだという覚えはあるが、なぜおっと思ったかが思い出せない。従順がいいなんて誰が言っているのか、もうちょっと自分の頭で考えて自分の責任で行動しなはれというたぐいの説教を、大学の先生稼業をやっているとまぁいつもやってるわけだろうし、そういう説教を４年間芸もなく言い続けるのが商売だという気もするけれど、しかしこれまた誰もがわかるとおり、従順はだめだと説教されたから従順を止めますなどというのはしょうもないわけで、他方でまたたんに自堕落でたんに無法みたいな連中の格好の口実になってしまうようでは、まったく天を仰ぐよりない、というわけなのである。ちゃんと自分の頭で考えて自分の責任において、いい湯加減で正しい法に従って正しく行動しなはれ、ということになるわけで、なんだかわかったようなわからんようなことになる。で、なにか妙案が書かれていないかなあと、たぶん思ったんだろうね。