『暗黒街の美女』『肉体の門』。鈴木清順二本立て。

Amazonですぐ見れる鈴木清順を見るシリーズ(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2024/12/06/000944)。おおよそ1時間半弱のプログラムピクチャーがいくつか見れるみたい。とりあえず美女が出てきそうなので『暗黒街の美女』(1958)というのを見たけれど、あんまりノワールな感じでもなかったし、美女というか、田舎から出てきた粗野な感じのズベ公系女子だった。主人公はおじさんだし。これぜんぜんファム・ファタルものでもないなあと思っていたが、なんか最後のほうでは気が付けばちょっとそんなかんじに見えなくもなかったのは気のせいだろうか。ムショ帰りの男がかつて自分のせいで犯罪に巻き込み怪我を負わせた仲間への罪を償おうとして、あれやこれやあって最後には男の妹を助けるためにギャングのアジトに乗り込むみたいな展開。あれ?ノワールなのかな?みたいなかんじ。さて次は『肉体の門』(1964)、これ、Twitterでちょうど今日が宍戸錠の誕生日だというのをみかけたのもあって、どうせ鈴木清順なら宍戸錠の出てるのをってことで。で、見たことなかったわけだけどたしか戦後の焼け跡のパンパン系女子たちのはなしかなんかだっけぐらいのイメージで、Amazonでも「性的なコンテンツ」とか書いてある。でまぁしかしそういうかんじでもないわけで、まぁパンパン系女子4人組(ちゃんとメンカラーが決まっていて野川由美子は緑なのだった)の結束がちょっと小気味よいかしらと思っていたら北支帰りのワイルド系一匹狼の宍戸錠が現れて、みたいなおはなしで、まぁしかしうわーと思ったのは生きた牛を殺してさばくシーンでそっちのほうがゴア的ないみできびしかった気はする。でまぁ、1964年の鈴木清順にはヌーヴェルヴァーグみたいなかっこいい画面があり、よかった。