木村カエラと中原早苗

少し前に、何かの番組で木村カエラというモデルの子の「happiness!!!」という曲のPVをやっていて(http://columbia.jp/kaela/disc.html)、わるくないなあ、と思っていたら、「正直しんどい」に出て来たり、そのうち「堂本兄弟」に出て来たりして、わるくないなあ、と思っていたら、VodafoneのCMででずっぱりになっていて、この曲はさほどでもないというか、CMできこえてくるサビの部分の、自分で書いたという歌詞が、ださくて、うーんやっぱりこのひとここまでなのかなあ、などと思ってもいる。
ちなみに、ネットアイドルと呼ばれることを意外と気にしている菊地成孔の「CDは株券ではない」でとりあげている。
http://www.bounce.com/article/article.php/1843
ところで、
先日、鈴木清順関東無宿』を見ていたら、木村カエラみたいな女子高生が出てきて、3にんぐみのうちのその子だけが、ヤクザにだまされて?あっさり売り飛ばされてしまうのだけれど、本人、おおいにケロリとしていて奇妙な魅力を発散している。
この女の子が、中原早苗。好きな女優である。というほど見ていない、というか、何年も前に、マキノ雅弘『日本侠客伝・血斗神田祭』で、たよりない男のために、ようやく年季が明けた女郎屋に、にっこり笑って逆もどり、身を沈める、というサバけたおんなっぷりのいい役を見て、いっきょにファンになったのだった。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21853/cast.html
それで、検索をかけてみたら、年がいってからは、昼ドラマでもみたことのある、おばちゃん役の女優さんでちょっとがっかりだったのだが、しかし、深作欣二の奥さんでもあったということで、やはりたいしたものであるらしい。
で、中原早苗は、私の見た2本の映画でいうかぎり、カラッとサバけた度胸のよさが、いかにも内面性がなくて魅力的だったのだが、木村カエラの「わっすっれないで、感じることをー」とかいう歌は、どうもふつうに自意識的で、やだ。