「小学校の新人教諭が教室で自殺」という事件に高木美保がコメントしていた。

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050419STXKC060519042005.html

19日午前9時半ごろ、埼玉県越谷市千間台西5の市立千間台小学校の図画工作室で、4年生担当の男性教諭(22)=同県幸手市=が首をつって死んでいるのを校長(55)が見つけ、119番した。越谷署は現場の状況から自殺とみて調べている。

 教諭は県内の大学を今春卒業、小学校教員として県に採用され同校に赴任したばかりで、同日は授業参観日だった。同校の須田次枝教頭は「声が大きくはつらつとした好青年で、子供とも明るく接しており、悩んでいる様子はなかった」と話している。遺書は見つかっていないという。

 市教委などによると、始業時間を過ぎても教諭が教室に来ないと児童から連絡があり、3階の工作室ではりにネクタイを通し首をつっているのを校長が見つけた。学校の自動警備システムが同日午前6時ごろ解除されており、教諭はそのころ学校に入ったらしい。

 授業は別の教員が代行、通常の時間帯に下校させた。学校側は精神的ショックなどを考慮し、児童には詳しく説明していないという。〔共同〕 (19:48)

この事件そのものについては、「うーむ」と思ったのだけれど、
今日、「とくダネ」で高木美保がゲストコメンテーターでいて、コメントしていたのはみょうにリアルだった。
この亡くなった先生は、当日、朝6時20分ごろ(だっけ?)に出勤した、ということで、いくら新任で忙しいとか参観日で準備があるといっても、早すぎる、と。で、これは、うつとかのときに、ねむれなくなったり朝早く目がさめてしまったりして学校に出てきてしまったんじゃないか、それで、自殺の衝動がでてきたのを押さえようと思って一人になりたくて図工室にいったのだけれど、結局衝動に負けてしまったんじゃないか、みたいなことをいっていた。
これは、ありそうな説明だとおもう。だいたい、見かけ上「声が大きくはつらつとして悩んでいる様子のない」うつの人なんて、たぶんいくらでもいるだろう。あるいは、学校の先生という商売は、いったんはまると、生徒にぜんぶ気持ちを根こそぎもっていかれてしまう、そのために自己が不安定になってしまう、というところもあるのかもしれない。参観日、ということで、テンションが上がりきってコントロールがきかなくなってしまって壊れてしまった、ということもあるのかもしれない。
ともあれ、
うつ経験者である高木美保がコメントしたのに、そのあとにデーブ・スペクターだとかやちくそもないアナウンサーだとかのコメントをかぶせていた「とくダネ」ってのは、どうなんかなあ、と思った。「子どもが好きなら自分のしたことがどれだけ子どもにショックを与えるか予想できたはずなのに」とか「新任20日目で仕事に絶望することもないでしょうにねえ」なんて、言ってるんだから。