<結核集団感染>ネットカフェで従業員13人 川崎市

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000109-mai-soci

川崎市は17日、同市川崎区内のインターネットカフェで、従業員13人が結核に集団感染したと発表した。店をホテル代わりに長期間利用していた客から感染が広がったと見られる。カプセルホテルより安価なネットカフェで一夜を過ごす客も多く、同市は業界団体を通じて注意を呼びかけることを検討しているが、店名については「店の協力を得られなくなる」として公表していない。
 市によると、今年2月、店を利用する40代の男性土木作業員が、結核と診断され入院。男性は今年1〜2月、週に5、6回の頻度で店を宿泊場所として利用しており、市が従業員を検査した。
 その結果、21人の従業員のうち19〜27歳の男女13人が結核に感染。うち2人が発病したが、いずれも症状は軽いという。男性と従業員の菌は同一のものと判明した。
 店はJR川崎駅近くの繁華街にあり、24時間営業。漫画が読め、食事もできる。深夜に入れば1500円前後で一晩過ごせる。仕切られたブースもあり、深夜はほぼ満杯になるという。
 市は「男性と同時期に利用した人は感染の恐れがある。心当たりがあれば、各区保健福祉センターに連絡してほしい」と呼び掛けているが、店名は公表しない姿勢だ。【広瀬登】
毎日新聞) - 10月17日21時36分更新

なんだか『あー野麦峠』みたいなはなしだなあ。じっさい、蚕のかわりにネットオタクのひとたちがブースに入っているのを24時間体制でケアする、不衛生で過酷な労働の環境、っていうふうにいえば、アナロジーがせいりつしそうですね。システムが蚕の生と労働者の生を糧にして運行している、みたいな。
このまえ、インターネットカフェでゲームやりすぎて過労死、というニュースもあったしね。消費と労働の区別がつかなくなってる、っていうか、そもそもシステムは消費者が消費しつづけることによって運行するのだから、消費者の主観から離れてシステムの次元でいえば、消費も労働もおんなじことだといえなくもない。蚕だって飼われて繭を作るまでは機嫌よく食っちゃ寝る生活を生きてるわけだし。『マトリックス』の世界ですな。