http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200611300046.html
女子学生にセクハラ 高専助教授、停職3カ月 奈良
2006年11月30日
奈良県大和郡山市の奈良工業高専(冷水佐寿校長)は30日、女子学生に対するセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)などをしたとして、男性助教授(38)を同日付で停職3カ月の懲戒処分にした、と発表した。
同高専によると、助教授は昨年暮れごろから、研究室で複数の女子学生の背中や肩に繰り返し触れるなどした。また男女を問わず複数の学生に研究者になれる可能性を否定する暴言を浴びせるなど、パワーハラスメント(地位を利用した嫌がらせ)があったという。
学校の調査に助教授は「指導のつもりだったが行き過ぎた。深く反省している」と話しているという。
さっぱりわからない。
少なくともこの記事に書いてあることを読んだだけでは、懲戒にまであたいする何があったのかが読み取れない。
わたしじしんは、ひとにべたべたさわったりするのがヤなのでしないけれど、ふつうのひとは肩ぐらい叩くだろうし背中に手を当てるぐらいしても、それじたいとしてはそうそう異常なことではないような気がする。わたしはやだけど、やじゃない人もいるだろうなあ、だから、そのこういじたいとしては客観的に一義的に悪いことだとは受け取れないなあ、という感想。
「背中や肩に繰り返し触れるなど」というのがどういうことなのかよく読み取れないけれど、せめて「度重なる抗議を無視して、幾度にもわたって」みたいな記述がないと、なんかぴんとこないし、そういう記述を書いていないのは、そういう明確な事実がないのか、それとも記者の文章がへたなのか、それとも今のままの記述ですでに懲戒の対象となる事実が充分に構成されていると理解するべきなのか。
ていうかそれより、
また男女を問わず複数の学生に研究者になれる可能性を否定する暴言を浴びせるなど、パワーハラスメント(地位を利用した嫌がらせ)があった
というのが問題なわけで、
だって研究者になれっこない奴に研究者になれないと正直に言ったら訴えられるというのはどう考えてもおかしいでしょう? これもまた、せめて、「前途有望で研究能力を客観的に認められている学生であるにもかかわらず」というような前提をきっちりと押さえて記述して欲しかった。ていうかそこまで記者の人はせきにんをもたないですか?でもこんな記事のせいでまっとうな進路指導ができなくなったら、どうしてくれるのでしょうかとおもう。
ま、べつにうちには大学院ないしええけど。