「いじめ相談「死」をすぐ使う子」ってなぁ。Yahoo!ニュースのトピックスの見出しのつけ方。

例によってYahoo!のトップページに表示されたトピックスを見たら、

「いじめ相談「死」をすぐ使う子」

という見出しが出ていた。
ほうほう。そうなるであろう。メディアが「いじめ自殺」報道ばっかししているのでこんなことになる。
でも、だからといって、「「死」をすぐ使う子」という書きぶりはアンマリだ、まるでさいきんのガキどもは甘えてて悪いみたいな言い方じゃないか、メディアは自分の責任についてはあくまでほっかむりやな、
などと思いつつ、アンマリなのでスルーしようとしていたけれど、やはりここに貼り付けておくかなと思って、
以下に貼り付けてみたのだが・・・
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061215-00000016-san-soci

いじめ・人間関係…孤独な子供 相談1万1200件
12月15日8時0分配信 産経新聞
 ■電話口から心の叫び
 いじめ自殺などが相次ぐなか、子供の電話相談「チャイルドライン」が11月6日から1カ月間行った集中相談で27都府県から9万件を超えるアクセスがあったことが分かった。NPO法人「チャイルドライン支援センター」(東京都港区)によると、相談内容を十分に把握できた約4000件のうち、いじめやいじめにつながる人間関係についての相談は1200件超。「死にたい」という言葉をすぐに使う子供も目立った。同センターでは「電話をしてくる子供は周りに相談する相手がいない」と分析、子供の話に耳を傾ける重要性を訴えている。
 同センターによると、無言電話などを除き、実際に相談を受けたのは1万1203件。このうち相談内容が把握できた4068件を分析すると、「いじめ」についての相談は、小学校高学年から中学生にかけて多く、男女別では女子からの相談は44%が「いじめ」や「人間関係」についてだった。「いじめ」関係以外では「性」(678件)や「恋愛・異性関係」(333件)、「心の不安」(193件)など。
 今回の電話相談で多かったのが「死にたい」という言葉をすぐ使う子供だった。自殺や自傷の相談は47件あった。小学校からいじめられていたという女子中学生は「『死ね』といわれるから死んでもいいかと思う。心で受ける傷よりリストカットは痛くない」と電話をしてきた。
 これまでには「給食をこぼしたら『死ね』といわれた。クラスのみんなが『死ね』と言い出した」(中学生)という相談もあった。「死ね」「ばい菌」「くさい」などの中傷に対する悩みが最近の典型という。
 同センターでは、相次ぐ自殺報道などの影響もあり、語彙(ごい)が少ない子供らは「つらさや苦しさを『死にたい』という言葉でしか表現できない傾向にある」と分析。「言葉に振り回されず、言葉の裏にある“思い”に寄り添うことが大切」と訴える。
 また、最近のいじめの傾向として、(1)集団で1人をいじめる(2)無視をするなど陰湿(3)いじめを受ける期間が長い−ことを上げる。携帯電話のメールで誹謗(ひぼう)中傷や無視を呼び掛けるなど陰湿ないじめも多い。
 同センターでは「電話をかけるだけでも勇気がいる。最初は何も話さくても10分くらい待つと声が聞こえてくることもある」と“無言のメッセージ”にも気を配っている。
最終更新:12月15日8時0分

あれれ?
もとの産経の記事のタイトルは「いじめ・人間関係…孤独な子供 相談1万1200件」になってますね。
内容も、べつに冷めたことを書いてるわけではないし。
ということは、この記事から「いじめ相談「死」をすぐ使う子」という見出しをつくってトップページに掲示したYahoo!は、じつはけっこう大変なことをしているなあ、という気がした。
なぜかというと、自分がそうだし学生さんを見ていてもそうなのだけれど、「見出し」につられるので、「見出し」がほとんどの重要性を占める、というところがあるのである。だから、記事のないように関係なく見出しを作って掲示する力を持っているYahoo!さんというのは、かなりの力を行使していることになるし、その責任についてかなりずさんに扱っているようなきがする(たぶん担当者のひとがかなり「機械的に」やってるつもりでほいほいと見出し作りをしているんじゃないかとおもう)
まぁ、この記事を読んで「いじめ相談「死」をすぐ使う子」と書きたくなる気持ちはとてもよく分かるが、
それは最初から分かっていることなので、マスコミやメディアの側が、あれだけ無責任に報道合戦をしていながらもうかたいっぽうでそういうことをいっても、それはマッチポンプというやつであってそれはそれで違うと思うよナァ。