『告白的女優論』、面白くはない。

告白的女優論 [DVD]

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有馬稲子高橋由美子だというので(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20070909#p2)、つんどく状態からひっぱりだして見てみた。
面白くはない。「女優」っていうことばが、まぁ平成日本ではさっぱり神話性がなくなってしまったけれど、以前は、神話性を持っていたわけで、それを前衛的風に絵解きする、みたいな趣向。で、なんで面白くないかというと、女優ってのを、映画そのものの成立から切り離して、たんなる性的ノイローゼの女として描いているからで、過去だの夢だの幻想だののシーンはあっても、映画そのもののシーンがないからだ、というのがまぁ正解ふうの説明で、そうじゃない説明は、おもしろくないものはおもしろくないんだってば、というところ。
有馬稲子にかんしていえば、まじめなんだなァ、このヒト、という感想。