通勤電車で読む『コミュニティを問いなおす』。とばしよみ。ものの考え方が、「図式化して整理する」みたいなこと。

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なんとか賞をもらった、と帯に麗々しく書いてある。読んでみたら、まぁ、おどろくようなことは書いてなかった。世の中に出ている本とかいろいろ言われてることとかを、うまく図式化して整理する、みたいな文章。ものの考え方がそうなんだろう。コミュニティについて、哲学の独我論周辺の議論から語ろう、などというのはいかにも図式的である。コミュニティ論かんけいで授業をやらないといけなくて、学生諸君に勧めようかなと思って買ったのだけれど、どうもそういう本でもないなあと。コミュニティ論、というので学生さんに薦める本なんかだと、実践の紹介みたいのが多かったりする。まぁうちの授業なんかでいえばそのほうが目的にかなってるわけで、図式で整理してしまってもたいしたことは言えない。ので、学生さんに薦めるかんじではないなあ。