- 作者: 古市憲寿
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/06
- メディア: 単行本
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本の帯には「26歳社会学者による2011年最大の話題作!!」というキャッチが書いてあったけれど、まぁ、そういう感じの本ではなくて、もう少しどうでもいい感じの本。読みながら、「出オチ」感と「ガヤ」感というのを感じていた。
内閣府の調査で、いまの若い子たちの生活満足度がほかの年代より高いし、過去の若者より高い、ようするにいまの若い子は幸福だって言ってるよ、他の調査でも似たような傾向だよ、こういうデータがあるんだから、若者イコール被害者みたいに捉えたり若者の立場を代弁して中年の人たちが義憤に燃えたりするのもちがうしょ、と言われれば、なるほど言われてみればそうですかという感じで、そういうバイアス抜きでさしあたり若者は幸福だって言ってるということを出発点にものを言いましょう、というのはわかった。なんか「まったり革命」だか「かまやつ女」だか、マーケティングが本業だったひとたちの言ってたこととそんなにちがわない気もするし、まぁけっきょく既視感があるといえばあるけれど、たぶんちょっとした言い方の違いと、文脈のつけ方の違いでもって「おっ」という感じはある、んだけどねえ、まぁ、たねもしかけもない内閣府の調査まんまだしねえ・・・そこから先、すごく未知のデータが出てくるということも特にないし、驚愕の分析があるわけでもない、まぁようするに希望がなければ不満も起こらないという程度のオチ。なので、「出オチ」だなあ、と。そんで、「ガヤ」ってのは、少し前に「アメトーク」でやってた「ガヤ芸人」というのを見たときに、なるほど!「ガヤ」というのか!たしかにそういうのあるある!と納得したんで、その感じが、この本を読んでるときも、あったなあと。
まぁ、それはそうなんだけれど、それはまぁこの本を買ったときについてくる帯に書いてあるキャッチが大仰なのでよけいにギャップで感じた部分もあるわけで、ふつうの本としてふつうに読んでまずまずだった。学生さんはたぶん私よりこのへんの社会学の本を読んだことある数が少ないんじゃないかと思うので(まだ2回生なので)、そしたらこの本はよけい面白く読めると思う。
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ほかの方の感想文を読んでいて、「おお」となったもの。
http://d.hatena.ne.jp/pugyo/20120602/1338615444
なるほど。こわいですね。御意。