新幹線と通勤電車で読む『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』。わりとしょもなかった。最初の3人(工学・美学・数学)以外のほとんどの執筆者が本気じゃないので。

ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義

ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義

なぜか新幹線に乗る用事があり、乗車するやそれなりにたのしみに読み始め、まぁ最初の工学の人はいかにも工学でわるくなかったし、美学の人もまぁそれなりにこの問いにアプローチしていたのでアリと思い、数学の人のはちょっと怪しいなと思いつつ「穴」の定義を数学ふうにいじったことでそれなりにクリアしているのかなという印象はのこった。だけれどそこまでで、あとの執筆者はほとんどまじめにやってなくて、しょうもなかった。
まぁむしろ、自分が書くならどういうアプローチをするか、というふうに考えるのが楽しみというわけで、その意味では書名だけあれば十分ということでもあったわけである。