帰省の列車で読んでたのは『スピノザ『神学政治論』を読む』『ラオスにいったい何があるというんですか?』。

スピノザ本のほうは、以前読んだ小さい本を再録し関連論文を合わせた増補文庫化版。主要部分を読んだことあるってことでつんどくになってたけど、読み返したら新たな気持ちで読めた(内容を忘れてたとかそもそもあんまりわかってなくて読んだつもりになってたともいえる)のでよしとする。上野スピノザ本については
『スピノザの世界』『英語を学べばバカになる』よかった - クリッピングとメモ
上野『スピノザ』読んだ。 - クリッピングとメモ
『スピノザの世界』再読。 - クリッピングとメモ
『スピノザ―「無神論者」は宗教を肯定できるか』再読。神学と政治。 - クリッピングとメモ
で書いてる。
ラオス』のほうは、村上春樹の紀行エッセイ。『雨天炎天』で書いてたギリシャ(島に滞在して『ノルウェイの森』を執筆してたときのはなし)を再訪したりとか。まぁもはや村上春樹は偉くなってしまっているし、まぁもちろん若くもないのでとうぜんなのだけれど、あんな酷薄な体験に頭から突っ込んでいくようなことはしなくて、まぁ高級ホテルに滞在したりして悠然と思い出の地を歩いては所感を述べたり、また地震や経済危機に遭った地のひとびとの無事を祈ったり復興を願ったりするわけである。