そういうわけで（https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2020/09/27/101230）、『A Letter from Hiroshima』もみた。なんでもでてくるYouTube。すなおにこの女優さんとこの延長上で長編を撮るという可能性はなかったのか、もしそうしたらどうなってたか、とやはり思いながら見るわけである。韓国の女優さんだから、歴史に関する映画を作っていくとなれば韓国と日本の関係の歴史というのがまずひとつあって、それからヒロシマというテーマがあって、たぶんこのキム・ホジョンという女優さんは聡明な感じでそのへんのことを内省するだろうなあと想像する。そうすると『H Story』とはおのずと違う映画に（あたりまえだけど）なるだろう。そうして、この習作（→ではなかった、本作は『H Story』よりあとにオムニバスの一篇として撮られたものだった）から、あり得たかもしれない長編を想像して、それからあらためてふりかえってみると『H Story』というのはいかにも凶暴な映画だなあと思う。
