『修羅雪姫』『修羅雪姫 怨み恋歌』みた。傑作とそのスピンオフ。

修羅雪姫

修羅雪姫

  • 発売日: 2015/07/01
  • メディア: Prime Video
修羅雪姫  怨み恋歌

修羅雪姫 怨み恋歌

  • 発売日: 2015/07/01
  • メディア: Prime Video
まぁ娯楽映画的なものをということで。『修羅雪姫』のほうは、なるほど傑作で、タランティーノが『キル・ビル』を作りたくなったのがよくわかる。で、二作目のほうは、まぁ、続編というより、まぁ、梶芽衣子が主役だよということだけが引き継がれている、まぁけっこう別の話。梶芽衣子が演じる雪という女の、なんならキャラクターも変わっている(もともとはハードボイルドというか虚無というか、復讐以外のすべての内面的な喜怒哀楽がないキャラクターだったはずが、続編ではそれなりの心情ふうのものが見える)、というか、世界観というか映画の構成原理がちがう(もともとは復讐の論理だけでできあがったおとぎ話、だったのが、日露戦争後の国家権力に対抗する人々の人間ドラマ、になってる)。完成された水墨画の世界をフルカラー3Dアニメ化したら逆に陳腐になった、というような。まぁ、傑作と並べるとやはりね、割を食うよね、というかんじ。