『メトロポリス』みた。無表情人造美少女が「わたしは、誰?」とか言う2001年の手塚アニメ。

テレビでやってたのを録画してた。2001年の手塚アニメであると。で、CGの効果ばかりやけにギラついて煩いけれどやっぱり顔が丸いな、これは2001年にはすでに厳しかっただろう、と思っているうちに途中のところは寝てしまったのでよくわからなかったが、どうもメトロポリスというのはフリッツ・ラングの名作とは別のお話であるらしく、舞台となるハイテク都市は地上から地下までの何層もの層構造でできていて、たくさんの人が暮らす街でありながらじつは世界を脅かす超強力兵器をそなえているらしい。で、そこにやってきた少年が主人公であると。で、謎めいた少女@全裸と出会いますよと。でこの少女はじつは科学者がカプセルの中で作り上げた人造美少女で、おはなしのクライマックスではこのハイテク要塞都市の中核に融合することによって世界の運命を揺るがすことになるわけだけれど、ともあれ最初は言葉もよくわからなくて、感情もないみたいで、少年に言葉を教えられながら「わたしは、誰?」とか言ってますよと。で、おはなしを動かしていくのは、どうやら歪んだ父子関係のようなものであるらしい。父親に愛されなかったとか認められたいとかそういうかんじの。そんなことで人がどんどん死んだり人類が滅亡の危機に瀕したりするのは迷惑な話だなあと思わなくはないけれど、見ているうちにまぁ少年のほうが危機になって少女のほうが少年を助けようとしているうちに、けっきょく捉われて要塞都市の中核に融合、ということになり、いきなり懐かしのオールディーズがBGMで流れる中で、誰もの予想をはるかに超えて世界が、というかまぁさしあたり要塞都市が、ガラガラと崩壊し始め、みながあっけにとられているときに少年が、少女と融合してしまっている巨大な装置にしがみついてそこから少女を助け出そうとするところがクライマックスで、世界がぼろぼろと崩壊していくなかで正気に戻って「わたしは、誰?」とかいってる少女に手を伸ばして引き上げようとするところが見せ場ということになっていたようだ。
なんだろう、こころなしかこれはこれでありなはなしのような気もしてきたがだがしかしいかんせん顔が丸いのであった。