認知行動療法ということでたくさん書いている方の本を、また読む。このかたの言うスキーマ療法というのには、乗れないなあと思っていた(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2020/12/02/124730)わけだけれど、まぁ読んでみた。まぁ、印象はあまりかわらない。例によって仮想のクライアントさんが登場するわけだけれど、まえの本よりは多少、印象度は悪くないものの、まぁしかし平板なフィクションだなあという印象はかわらない。エリート医者・医学部教授一族の中で落ちこぼれの、開業医のひとがクライアントで、オレ様的&男尊女卑で、しかしよくよく聞いているとじつはDV男で、アルコールと鎮痛剤に依存気味であると。それが、CBTとマインドフルネスとスキーマをやっていくと治りました、みたいなおはなしで、まぁねえ。
で、たぶんこの本のミソは、タイトルの「つらいと言えない人が」というぶぶんで、つまりそういうタイトルにしておけばたいていのひとは自分はつらいと言えないけれどほんとうはつらい人であると思っているので、まぁ、売れるだろうなあと。