通勤電車で読む『クックマートの競争戦略』。

このまえ読んでたnote記事で紹介されてた本(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2023/12/17/153515)。note記事中で紹介されてたのが、豊橋と浜松だけで展開しているローカルスーパー「クックマート」で、全国チェーンもひしめく中で一店舗あたりの平均年商27億円と普通のスーパーの倍、まぁうまくいっているぞと。で、その社長が書いたのがこの本でとてもおもしろいということで、それならと読んでみた。まぁね。おもしろかった。そもそもスーパーマーケットって、全国チェーン化してスケールメリットで勝負、となりにくい性格があるよと。生鮮食料品を扱うしお客もご近所の人、食文化もローカル、従業員も地元の人、ということで、全国一律に規格化してスケールメリットで勝負となりにくい、でも、ついつい効率とか追求したくなって同業他社のやり方をまねたり一歩先を行こうとしたりしてるうちに、まぁどのスーパーも似たり寄ったりになってしまってなんかつまんない、で、値下げ競争みたいになってみんな不幸になる、みたいな。なので、ちゃんとローカルに目線を置いて、競争とかしないで、同業他社にできることはやらない、自分たちのスーパーにできることをちゃんとやることで価値を高くするよと。たとえばスーパーなのに折込チラシはやらない。チラシで他店をうわまわる特売でアピールするより、まぁその手間と広告費のぶんちゃんと商品そのものに力を入れていればわかってくれてるお得意さんなら来てくれるよ。また、チラシというのは広告以外に、じつは従業員に向けた指示書の意味もあり、今日、何に力を入れて売るかは本部が作ったチラシに書いてある、というわけだが、それをやっていると現場の判断力が育たないよと。今日はうちの店はこれを絶対売るぞ、と思っていても、チラシに〇〇円と書いてあったら融通が利かないよね等々。なるほどね。また、深夜営業もしませんよ、夜中に買い物したい人はコンビニに行ってね、うちのスーパーは晩8時にしめちゃうよ、で、従業員も早く帰ってゆっくり休んでまた明日はりきって商売しますよ、という。従業員も地元の人なわけだしね。その他その他。なるほどね。