『ハロルド・ガーフィンケル』読んだ。ガーフィンケルを辿ってエスノメソドロジーがわかるというよい本。

エスノメソドロジーというのはやはりよくわかんないところがあるわけだけれど、むかし、めずらしく英語でロールズの長い序文を読んだり、この本の英語版のやつを読んだり(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20160112/p1)したときに、なぜかわかんないながら、あれ?エスノメソドロジーってふつうのことを言ってるんじゃないの?という感覚が一瞬、あって、まぁそれはたぶん一瞬だけだったかもなわけだけれど、つまり、ガーフィンケルがどんなふうに勉強してどんなふうにエスノメソドロジーに辿りついてどんなふうに研究をすすめていったかを辿ると、なんとなく、わかるかんじがしたわけである。前も書いたけど、たとえばガーフィンケルが若い頃、家業の商売のために「会計 accounting」の勉強をして家の手伝いをしたりしていたのが、シュッツの勉強をしたのよりずっと、後年のエスノメソドロジーに役に立ったとかなんとか。エスノメソドロジーっていう体系が抽象的にあるのではなくて、具体的にガーフィンケルがあれこれやっていくなかで形を成してきたものなんだというか。まぁ、例によってひとりでほにゃーっと読んだのでまぁさしあたり読めた以外のちゃんとしたところは読めてないかもなわけだけれど。翻訳が出るというので早々に注文して、届いたんでわーいっつってけっこうすぐ読んだ。やはり良い本だったと思います。