『新幹線大爆破』みた。

新幹線大爆破 [DVD]

新幹線大爆破 [DVD]

つんどくのDVDから。ところが2時間半を1枚のDVDに入れたためか、途中から針飛びというかなんというか、画面が止まってしまって、機械を変えたりしながらだましだまし見たけれど最後のほうはよくわからなかった。まぁ、新幹線が助かったところまでは大体見れたからいいとする。そのあとのあらすじはいろいろ検索してだいたいわかったってことで。で、「時速80キロより遅くなったら爆発する」というネタは『スピード』じゃんかと思っていたらこっちのほうが先だったわけですね。まぁけっきょくいちばん印象に残ったのは冒頭いきなり田坂都が出てきたところだった。バネットライオンのCMソングを思い出したよね。

通勤電車でとばし読み『誰も教えてくれないイベントの教科書』。

誰も教えてくれないイベントの教科書

誰も教えてくれないイベントの教科書

学生さんにイベント的なものの企画運営をさせる授業というのを何年もやっていて、まぁやはりなかなかむつかしい。実際にイベントを作ってみろと言われたらやはり自分にはそういう才能というのはないなぁ、と思いながらいつもやってる。で、この本がふと目に入ったので読んでみた。まぁたしかにイベントの教科書で、企画段階から準備、広報、本番、などなどという時系列に沿っていろいろなポイントを項目に分けて書いている。驚愕の新知識が書かれているわけではないし、まぁ教科書然とした書き方よりはずいぶんばらばらしていて、体系的な記述というかんじでもなさそう。しかしまぁ、学生さんとかがこういうのを読んだらその気になってくれるかな、というかんじはなくはない。イベントプロデューサーの人が書いてて、巻末に、自分がやってきたいろいろなヒットイベントの紹介みたいなのもある。

通勤電車で飛ばし読み『大坊珈琲店のマニュアル』。後半は趣味の絵とかのはなし。というかいまamazon検索したらこれ何冊目かの本なのか。

大坊珈琲店のマニュアル

大坊珈琲店のマニュアル

れいによってカフェ本ってことで読んでみた。装丁がシック。なんか南青山?とかいう上等の場所で長く続いて何年か前に店を閉じた大坊珈琲店というのがあったそうで、文化人なんかも来ていたり、まぁちょっと安くなるけどたとえば糸井重里とかが「ほぼ日」で持ち上げたりしてたような店であるらしく、ともあれそこのもと店主のひとが著者で、コーヒーの自家焙煎について語ったりしてたところは面白かったと思ったけれど、本の後半は趣味の絵のはなし(描くんじゃなくて見るほう、店に絵を飾ったりしててその画家さんのはなしとか)で、コーヒー店のマニュアルではなくて自分の通勤電車生活には上等文化的だったのでえんりょなく読み飛ばした。いまAmazonのリンクを貼りつけるために検索したら、すでに何冊も著作が出ているようで、ということはたぶんいわゆるカフェ本的なのはもっと前の本だったのかな、という気もしてきた。

『オープン・ウォーター』みた。

オープン・ウォーター [DVD]

オープン・ウォーター [DVD]

  • ブランチャード・ライアン
Amazon
つんどくの中からひっぱり出して見た。もともとはかなりむかしに『映画一日一本』という映画紹介本で見かけてちょっと面白そうだと思ってたのがちょうどテレビでやってたのを録画してたやつ。画面の端っこにアナログ、と出ているから、まぁその頃のものだろう。サメ映画。
で、まぁ紹介本で読んだということは、すでに話のネタはあるていどわれているわけで、若いエリートのカップルが休暇にリゾートの海でダイビングのツアーに参加したはいいものの、ちょっとした手違いで、水面に上がってみたらツアー船はもう帰ってしまってて(愉快な船長が人数確認をテキトーにしてた)、ようするに海のど真ん中に二人で放り出されました、水に浸かっていると時間が経つにつれて体温が奪われていきます、ついでにいうとサメ?的な魚もうようよしていますが、というおはなし。ようするに新鋭監督が低予算で撮った、アイディア一発の映画、というわけで、そうするとしかし、紹介本ですでにその一発のアイディアを知った上で見て、さあ面白いでしょうか、ということになる。まぁ、おもしろかったかどうかというと見解はわかれるかもしれないけれど、こわかったかどうかでいうと、まぁ、さいしょ寝ころがって見てたのが途中から起きて座り直して見たぐらいなかんじというか、まぁ嫌なこわさ?というか?まぁこわかった、というか嫌だった。生理的ないみで。いやもう、紹介本の人はなぜこれを薦めたかな。

『インセプション』みた。

以前、何度か見ようとしつつなぜかいつも冒頭数分で眠たくなってしまってそれいらいずいぶん放っていたのだけれど、なんとなく見てみたらちゃんと見れた。いちおう、デカプーをリーダーとするスパイのチームがケン・ワタナベ社長の依頼で対立会社の次期社長をターゲットになんやかんやする、という、まぁ大枠はそういう、スリルありアクションありのハラハラドキドキスパイ映画、ってことだろうけれど、なにしろそのミッションというのが、相手の夢に潜入して、目がさめるまでに潜在意識の中の情報を盗むとか潜在意識の奥に暗示を植えつけるとかそういうことだそうで、お話のルールが込み入っていてわかりにくいのと、とくにクライマックスの雪原でのアクションは敵味方みんな白い服を着ていたのでごくたんじゅんにだれがだれだかよくわからないし(そもそも敵の戦闘員は夢のひとたちなので存在感がいまいちなくてただわらわらと現れるんである)、けっきょく何をすればミッション達成なのかがよくわからない(わーっと説明されてたんだと思うけれどそういうのは頭に入らない)、障害a障害b…をクリアして最後にこれこれを達成すればOK、制限時間はいついつまで、みたいなベタにわかりやすい提示をしてくれないとこちとらわからないのでハラハラしそびれたというかんじはある。ともあれなにがよかったかというとヒロインというか、チームに加わった聡明な女子役の人がよかった。エレン・ペイジという人らしく、なんか見覚えあるかなあと思ってたら『ローラーガールズ・ダイアリー』の人でしたよと(『JUNO』の、というほうが世間的なのだろうが見てない)。

『平成狸合戦ぽんぽこ』見た。三里塚シリーズみたいなもんなわけだな。平成というより昭和だし。

『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』を読んだ流れから、というか、まぁ平成が終わる頃に見ておこうかなと思いつつ見そびれてたけどなんとなく念頭にあったから、というか、まぁ流れでなんとなく見た。でまぁ、狸合戦?とか、どう考えたってみんなが見たくなる題材ではないわけで、何のために作られたのかわからないのではないか、というのがまぁ、公開されてたときから現在に至るまでの第一印象で、まぁ基本的にはそれに尽きるわけだけれど、しかしまぁ、狸というのは化ける、というところで、アニメーション的には技の見せ所なんだな、というのはまぁなるほどとは思った。それはそれとして、この作品、1994年(平成6年)公開だそうで、平成狸合戦というわりに平成に起こった出来事、平成を代表する空気感を描いているわけではないわけで(だからきっと平成の終わりにこれを見てもぽかんとするだけだっただろう)、物語の時代としては多摩ニュータウンの開発が舞台、例によってWikipediaによれば昭和40年代ということになってるから、まぁ昭和ということになる。でまぁ、開発に対する住民の苛烈な反対闘争、でもって強大な資本と国家権力とによって結局のところなすすべもなく住民は敗北するしかない、というおはなしなので、まぁ三里塚シリーズじゃないですか、ということになる。クライマックスが機動隊への肉弾攻撃と凄惨な敗北、というわけだし。

通勤電車で『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』。

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)

学生さんに勧める新書本リストの候補に上がっていてけっきょく今年は入らなかった本だけどおもしろそうだったので通勤電車で。「キツネに化かされる」というのは、そういわれてみれば昔話としては聞いたことがあるけれどまぁいまはもちろん聞かないわけで、著者の人はなんとなくそれを1965年あたりを境に日本人がキツネにだまされなくなった、というふうに見立てる。なんで1965年という数字が出てきたかというと、いろんな人に聞いたらだいたいそのぐらい、という感じだったと思う。でまぁ1965年あたりに日本に何が起こったかというと、まぁ高度成長だの何だの社会の変化は大きかったよねということになり、まぁ自然と人間のありかたが変化したよね、というようなはなしになる。まぁそれはそういうこともいえるかもなと思いながら読んでると、マルクスとかヘーゲルとか出てきて、歴史学批判とかのはなしになる。まぁ、そのへんも、ふつうに民俗学でいいんじゃないかな、というか、この本が意外にもさらっと読めてしまったのは民俗学的ないろいろな調査事例とか厚い記述とかがあんましなくてなんとなく著者の人の身近な人とかに聞いた話とかでスイスイ進んでいくからだなあと思ったわけだけれど、ともあれ著者の人は東京生まれのベビーブーマーらしく、いまは群馬の田舎暮らしと東京とを行ったりきたりしながら生活している「都立新宿高校卒、哲学者」らしい。