『北京の55日』に出ていたのは伊丹十三。そりゃそうだ。

北京の55日 デジタルニューマスター版 [DVD]

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丹波哲郎が亡くなり、なにか手元にあるものをみようと思って、何を勘違いしたのか『北京の55日』を見始めたのだけれど、出てきたのは伊丹十三だった。そりゃそうだ。
むかし見たときは、うとうとしていて正確にはほとんど見ていなかったので、ほとんど初見。
西太后の時代の北京のお話、なのだけれど、まぁ、騎兵隊映画の変形というかんじ。インディアンの代わりに義和団、援軍に見放され孤立、キャンプに篭城、度重なる襲撃と防戦、敵方と密通した過去のある謎の女の活躍、というかんじで、あれやこれやあって、けっきょく圧倒的な援軍が敵を蹴散らして入城、勝利が訪れて、ラストシーンでは少尉が混血の美少女を馬に乗せて隊を率いて去る、というぐあい。
伊丹十三は、日本代表の「柴少尉」かなんかいう役で、なかなかクールな判断力を持っているような役回り。日本人というのはそういうふうに見えているのだな。ちょい役ではあるけれど、そういう意味の印象に残る。