このところ読みかけてた本。『ことばからみた心』。宿題ってことで。

大学院生のときかなんかに買って、そのままになっていた本で、このまえいらい研究室の片づけをしていたらひさびさに目に付いた、というのがひとつ。
学内で参加している研究会で、言語学の先生がたの話がわかると面白そうだなと思っていたら、ちょうどこの本あたりがおもしろそうなんじゃないか、という気がしたというのがひとつ。
すこしまえにamazonさんから佐々木正人『からだ:認識の原点』の新装版が出たというメールが届き、書店で実物を目にして購入して読んだのだけれど、その本が、じつは「認知科学選書」という80年代に出たシリーズの新装版で、自分も以前にシリーズの本を買っていたと気付いた、というのがひとつ。
ちなみに、このシリーズで最初に買ったのはたぶん学生のときで、山梨先生の『比喩と理解』。
比喩と理解 (コレクション認知科学)

比喩と理解 (コレクション認知科学)

そのあとたぶん何年かあって、院生のときに『ことばからみた心』を買ってた、ということだと思う。
旧版の装丁が、モンドリアンで、かっこよかった。
で、読んでみたのだけれど、やっぱりむつかしいので、途中まででやっぱりペンディングにして宿題ってことになるわけなのだけれど、編者によるはしがきと最初の章の生成文法入門のところと、最後の章の波多野「ナイーヴな認知科学者の視点から」っていう補論を見て、まぁこういう方向性でこういうかんじで面白くなるのであろう、こういうあたりが食い違ってたのだろう、それがこの20年で埋まったのかどうか、というあたりの見当だけはつけ(られそうな気がし)た。
新装版のラインナップに入っているのかは知らないが、新装版には現時点での解題がつくようだし、そうでなくても、研究会の言語学の先生にこの本をダシにしてあれこれうかがうということはできそうである。