通勤電車で読む『ネットいじめ』。

ネットいじめ (PHP新書)

ネットいじめ (PHP新書)

「学校勝手サイト」という呼び方してるのがよかった。
また、
いわゆる「学校裏サイト」の「問題」の第一人者ってことになってる下田という先生がいて、
学校裏サイトで、今何が行われているのか~子どもとケータイの闇/群馬大学社会情報学部大学院研究科教授・下田博次先生 - 日経トレンディネット
ところがその人が、じつはぜんぜんwebがわかってないとんちんかんなオジサンでリテラシーに疑問がある、という(いみあいの)批判をこの本は、していて、それはまぁさもありなんというかんじ。そのへんを広めるだけでもずいぶん役に立つ本である。
本の後半は、イマドキの中高生がなんでいじめだかいじりだかキャラだかスクールカーストかにかまけてるのかについて書いてあるけれど、まぁ、そのへんはその話じたいがカリカチュアみたいだ。
イマドキの中高生に知り合いなんかいないので、実際のところはわからないし、まぁ書いてあることがぜんぜんちがうとも思わないにせよ、しかし、まぁうちにくる学生さんはのんびりしているのでとくにそう感じるのだろうけれど、まぁふつうの中高生は、まぁのんびりしてるんじゃないかなと思う。そのへん、「裏サイト」をスキャンダラスにイメージ化する言説に批判的な割りに、「イマドキの中高生」をスキャンダラスにイメージ化するみたいな話にはなっちゃってそうで、そのへんは?と思った。
まぁでも、中高生にせよ大人にせよ、ぜんぜん変わってないわけはないので、まぁ、おっしゃることがぜんぜんわからないわけでもないです。で、それにしても、もひとつ相手にする気にならないのは、
まぁふだん大学生を見ているのでそう思うのだけれど、
中学高校なんてどうせすぐ終わるし、そんなら、大人になって社会をよくすること、社会をよくすることのできる人物になるためになにができるかってこと、のほうを考えてけばいーじゃん、そのためにやることはいっぱいあるし、そしたらいそがしくていじりだかキャラだかなんだかにかまけてる暇は、じつはないじゃん、と思っちゃうのだ。
まぁ、それをいっちゃおしまいよってことで、そんなこといわずに思春期だか反抗期だかの中高生につきあうことも必要だというのはわかるんだけれどねえ。