学生に勧める新書本をさぐるシリーズ。で、うすっぺらさで鳴らすカウンセリング「
認知行動療法」、これはやはり良くも悪くも要マークなんである。テレビなんかでもすごく目にするようになった。そうそう、2010年から、
うつ病の治療法として保険が効くようになったと、そういうことなんですね。現在急増しているというふれこみの鬱なんてのは、仕事がキツイとかそういう、わかりやすーい原因がはっきり見えるものなわけで、もちろんそれをその人の人生の課題として魂に寄り添ってカウンセリングするってのもそれはそれでありかしれへんねんけど、うすっぺらい鬱にはうすっぺらくさっくり対処して表面的な症状だけさくっと軽減する、みたいな
認知行動療法というのは、じつはそれはそれで理にかなってると思われるんである。理論的に深みがないとかつまらないとか、安っぽい
自己啓発みたいで厭らしいとか、結局状況に順応させるだけじゃないか、とかは、とりあえず症状だけ消したいという人たちのニーズにとっては、このさいどうだっていいはなしなのだ。
で、この本、読みやすくて付録もついて760円とお買い得。
で、著者の人がかかわっている「うつ・不安ネット」なんていうウェブサイトもあるらしい。
認知行動療法活用サイト「こころのスキルアップ・トレーニング(ここトレ)」(
http://www.cbtjp.net/)