『
iPadバカ』の人で、『通勤どこでも仕事術』(
http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20111126#p1)の人。この人の本は、ちゃんと会社員してる堅気の人の雰囲気がちゃんと出ていていい。この人自身はどうやら会社をやめてしまったようなのだけれど、しかしそれで
ノマドとかコンサルとかそういう匂いが出てしまうと、自分的にはいまいちな気がする。で、この本、え?ていうかんじのストーリー仕立てになってて、
iPhone初心者くんと、同期の理系技術者
iPhone達人くん、そして同じく同期の広報部
iPhone女子、という3人のお仕事ストーリー、ついでに携帯ショップのお姉ちゃんとの淡いラブ話もあるよ、みたいな。で、ふつうにかんがえるとあほらしくてしょうもないようなのだけれど、このほんのばあいは意外と悪くない、ストーリー仕立てが当たっているような気がする。というのも、この手の入門書は、便利アプリ紹介、みたいなことよりもむしろ、「
iPhoneのある生活」みたいなものをイメージとして伝えることのほうが効果的と思うので。へーこういう場面でとっさにこういうことができるのかー、とか、へー外出先から
iPhone上だけでFaxが送れるのかー、とか、そういうのがイメージとして伝わるのがいい。あと、
Facebookの使い方で、たとえば営業先の近所で昼飯を食べたのをアップしない(その会社に営業をかけてることがなんとなくバレてしまうので)、みたいな会社員的注意ポイントが書いてあるのが、それっぽくていい。