通勤電車で読む『思いやり格差が日本をダメにする』。

「思いやり格差」という言葉。思いやりがある人とない人がいるなあ、というだけの話なら、「格差」という言葉は使わなくてもいいだろうと思うのだけれど、どうなのかしら。たとえば経済的な格差というばあい、搾取であるとか富裕者優遇であるとか弱者切り捨てであるとか、まぁそういう力学の上で「格差」が維持され拡大しつつあるのである、みたいなストーリーがあるわけで、たんにお金持ちの人もいれば貧乏の人もいるなあ、というはなしではないわけである。では、「思いやり格差」は、というと、その辺の話はあまり印象に残らなかったかも。