700ページぐらいあって、しばらく枕元において読んでいた。
デリダ、学生のころは追いかけて読んでいたし、けっこう買い集めているけれど、いかんせんわからない。なのだけれど、伝記で読むと、なんかいい人に思えてくるからふしぎである。
デリダが
アルチュセールの追悼のインタビューの中で、だれかがあの当時の
高等師範学校周辺の人間模様を描かないといけない、そうしないと当時の哲学とか思想とかわかんないよ、とかなんとかそういうことをいってたような気がする(けどいま見直してみてもピタリその文言はみつからないのだけれど)。で、ちょっとそういう言い方がわかるきもしてくるわけで、
デリダという人は、この伝記を読んでいると、けっこう人間関係で動いているようなところがあって、厚い友情とか反目とか裏切りとか再会とか、まぁ不倫というのもあったり、そういうのの連続が、作品とからまりあってるように読める。そうだからといって
デリダの本がより理解できるわけでもないのだけれど。