『ボディ・スナッチャー 恐怖の町』みた。

ボディ・スナッチャー/恐怖の街 [DVD]

ボディ・スナッチャー/恐怖の街 [DVD]

宇宙からの侵略者らしきものによって、町の人々がつぎつぎと乗っ取られてしまって、見かけはそのまま、記憶もそのまま、なのに中身はごっそり入れ替わって感情というものがなくなってしまう、それで町中の人たちがみな乗っ取られてしまって、主人公の医師とヒロイン(美人で魅力的)とが逃げる、みたいなおはなし。で、宇宙からの侵略者は大きな豆のサヤみたいなものの中で人間そっくりの身体を形成して、そのコピー元の人間が眠っているうちにごっそり乗っ取ってしまう。なので、主人公とヒロインは、逃げ回りながら、「眠ったらアウト」というルールにも縛られて、そのへんがハラハラドキドキ的な要素になって上手い。そしてまた上手いと思ったのは、主人公たちが建物の中に隠れて窓から町の広場を見下ろす場面。広場は、何の変哲もないごくありふれた朝の風景、なのだけれど、見ていると、ロータリーの真ん中に警官が歩いていって、それを合図になんかわらわらと人々があちこちから集まってきて、なんかフラッシュモブでも見ているように人々がわらわらと集合してくるところ。きもちわるい。そしてまた、この映画は恐ろしい怪物とかホラー描写みたいなものはなにひとつなくて、ただあるていどきっちりと話を説明してしまえば、あとはハリボテの豆のサヤみたいなのを人々が運んでいたり、トラックの荷台にごろごろ積んであったりするのを見るだけでぞわぞわっと怖くなるところ。