自分むけにCOVID-19関連について現時点でどう考えることにするかをまとめておく。(その17:10/1-)

さて、10月に入った。先月末で全国の緊急事態宣言は解除。
ところで感染状況はというと、ここ数日で下げ止まりの模様に見えるし、実効再生産数は再上昇の気配があるし、そのあたりはなかなかなものである。


このあたり、危機感が共有されてるような空気は感じないなあ。

10/12.
世間はコロナ鎮静化ムードにみえる。東京の動向もおおきいかもしれない。でもなんとなく関西では実効再生産数がじわっと再上昇しているのが見えてきてるような気がする。
気のゆるみが見られるのが怖いところ。

10/13.
緊急事態宣言解除が10/1(金)として、週末があって、そこから1週間、で週末、で今週。というタイミング。
気が緩んで、わちゃわちゃやって、結果が出始めるころか…
きついなぁ…

10/23.
ありがたい誤算というか、意外にもまだ持ちこたえているようにも見える。地域によってクラスターが出たりするところもありつつ、実効再生産数がさほど上がらず、新規感染者数そのものはまだ少しずつ減少している。
このタイミングで例のやつを。まえは9/10に書いてたかな。
「10万対発生数」が、東京1.5、大阪4、兵庫2.7、京都1.3、奈良1.7、ってかんじでひところと比べると数十分の一ぐらいのかんじ。実効再生産数で見ると(これは東洋経済のサイトのほうの数字)、全国0.71、東京0.69、大阪0.71、兵庫0.78、京都0.52、奈良0.55、ってところ。ちなみに東京の検査陽性率は0.5%。京都の検査陽性率が0.9%。何とかこの調子でいっていただきたい…。

10/25.
このタイミングで忽那医師の記事。
news.yahoo.co.jp

日本全国で新型コロナの感染者数が減少しており、10月22日の感染者数は322人となっています。
第5波のピークであった8月20日には25871人の新規感染者が報告されていましたので、80分の1まで減少していることになります。
第3波と第4波の間の感染者数の底よりも、現在の感染者数の方が少なくなっています。
・・・
では、このまま新型コロナは日本では流行しなくなるのかというと、残念ながらそんなことはないでしょう。

でまぁ、慎重にしつつ、しかし厳しい行動制限を見直す時期には来てるね、でも慎重にだね、というぐらいの湯加減。まぁそうだな。

10/31.
さて月末。ここまでなんとなく感染者数が下がってくる雰囲気はあったが、ここ数日かなり下げ止まり感が出てきてる(日々データのサイトを見たりしている)。
こういうTweetも。


うーん、世間的な空気感的な「そろそろ自粛も本格解除で…」という気分のタイミングと、データ的な変化のタイミングが、やなかんじで組み合わさるなあ…。たしかに、下げ止まりが見られるからと言っても、いまいまの状況でキツい基準のままにしておくのも適当ではないというか、緩めて一息つくなら今なのかという気分もわからなくはないが…
去年のようすを、ここ(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2020/09/13/205206)を読み返して思いおこすと、実効再生産数がまた1に迫っているみたいに書いてたのは9月半ばのタイミングで、そのあと、9/20にマスクの話題、10/17にCO2モニタを買った話を書いていて、そのあと、11/16に「第三波」というワードが出てきつつワクチンの話題が半信半疑的に登場、で、11/20に「いよいよ火だるまの本番がはじまる見通しだなあ」と書いてる。東洋経済のデータのサイト(https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/)で見ても、おおかたそんな感じだったみたい。で、年末年始がたいがいだった。で、それが今年の現在からの見通しに参考になるか否か…あんまりなんないか…。
人間の学習効果、という意味では、去年から今年の経験上、人間には学習能力はないな、少なくともコロナ対策配慮しない層は存在するし、逆に反コロナ的学習を進めるのだな、ということは見えてきた(もちろん反コロナ的学習も学習能力の発露といえなくはないけど)と。で、デルタ株の登場があり、オリンピック(による空気感のゆるみあるいは再緊張が影響を与えたのか?)があり、ワクチンの劇的な効果があり、またおそらく、コロナ感染しやすい活動様式の層があるていど焼け野原になったある種の集団免疫ということも推測され、あれやこれやで現時点の状況であると。
さて、お盆休みあたりのピークから下降傾向がそれなりに続くのが去年は9月半ばまでで、今年は10月いっぱいまで続いた、というのは、好材料だと思う。で、年末年始に人が動いてどうせそのあたりで状況が厳しくなることは見えてるとして、去年はそこまでに2~3カ月あったのが、今年は1カ月半ぐらい。スタートが後ろ倒しになっていることと、ある種の「下げ圧力」みたいなのが働いてるんじゃないかという期待?も含め、ちょっとましなんじゃないかと。ただ、冷静に見て、第1波から第5波まで、おおまかにいえば次第に波の大きさが大きくなってきたわけで(いまデータで去年の第2波を見たらほとんど波にみえないぐらい、8月のピークで全国で新規感染者1500~1600人ぐらいだったので第5波の25000~26000人とは一桁ちがうわけで)(ただ死亡者数でみるとまたちがって、1日当たりでいえばピークの高さは低くなってるとは言える、ただ、波の大きさそのものが大きければ波ごとの累計でいうとさらにまたちがうだろうが)、そうなるとやはり第6波がきつくなるのではという方向の予想もありえる。

11/5.
このタイミングで、厚労省のサイトの坂本先生の記事。
www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp

11/17.
さて、下げ止まる下げ止まるといいつつまだ感染者はいちおう全国でみると減少傾向にあり、実効再生産数も上がってきた上がってきたといいつつ全国で見ればまだ1未満ではある。新規感染者数は、上↑に引用した記事では「10月22日の感染者数は322人となっています」と言っていたが11/16では153人(https://covid-2019.live/)ということで半分以下になってはいる。とはいえ、県ごとぐらいで見れば、実効再生産数が1を超えるところもずいぶん増えてきた。もともと、数字の性質上、「陽性者が少ない都道府県では数人の差で大きく実効再生産数が変動する場合があることにご注意ください」であるわけで、感染が収まっている時期ほどぶれが大きくなりやすいというのはあるだろう、けれど、まぁ下げ止まりが見えてきたのはそのとおりであろう。ただ、思ったよりは再上昇の気配がなかなか高まってこない、というのも感じるところ。上↑で書いたとおり、去年の今頃は、ちょうど、第3波で火だるまになる雰囲気がいよいよ現実的に見えてきてたかんじだったわけで、まぁ今は、さすがにそこまでではないだろうなと思う。ただ、第1波・第2波しか経験していなかった1年前の現時点にくらべて、より大きな第3、4,5波を経験して、こっちも感覚が麻痺してるかもしれんね。
恒例のやつをまたこのタイミングでってことで、いまの、公式の数字をみてみる(このまえは9/10に書いてた。https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/09/03/133845)。「10万対発生数」が、東京0.9、大阪1.8、兵庫1.0、京都1.1、奈良0.5、ってところ。きつかったときの100分の1ぐらいか。実効再生産数で見ると(これは東洋経済のサイトのほうの数字)、全国0.93、東京1.05、大阪0.89、兵庫0.79、京都1.42、奈良0.87、ってところ。

11/27.
そろそろ月末が近づいてきた。この記事が10/1-なので2ヵ月ってところ。良いニュースと悪いニュースがある。良いニュースは、国内の感染者数がずっと引き続き減少し続けて、多くの人が第6波の来るのを確信しつつ、そのことによってたぶんより感染が収まるという流れになっている。れいによって「10万対発生数」をみると、東京0.8、大阪1.0、兵庫0.6、京都0.6、奈良0.2、ってところで、つい10日前に上↑で書いた時よりさらに下がっている(このぐらい下がると実効再生産数は指標になりにくいかもと思って省略)。ここから気候的にも寒くなり、また年末年始にかけて人の動きも増えるってときにさあどうなるか予断を許さずではあるけど、まぁここまではいちおう良い部類のニュースとしましょう。で、悪いニュースは、またしても新規の変異株が登場したということである。これがまた難物らしい。
例によってこういうときは忽那先生の記事。
南アフリカから見つかった新規変異株「オミクロン株」 現時点で分かっていること」
news.yahoo.co.jp
今までで一番、変異の箇所が多い。
感染力が強くなってるかはわからないが、南アフリカで発見された地域ではデルタ株に置き換わっているようにも見えるので感染力が強くなっている可能性はある。
重症化しやすさが強くなっているかはわからない。特に報告はない。
ワクチンの効きめに影響があるかは、変異が多いことから、懸念されているところ。
さいしょに見つかったのは南アフリカだがすでにヨーロッパでも香港でも見つかっている。
ぐらいのかんじか。

11/29.
さて、ここにきてオミクロン株でもちきりである。
峰先生の記事。さしあたり自分的に理解しておくことの範囲にかんしては、大きな改定はないとみる。
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