『マトリックス』というのは、みょうに社会学の授業で使いやすいというか、まぁボードリヤールを読みながら作ったとかなんとかの逸話もあるということで、というかまぁようするにシンプルなイデオロギー論というか虚偽意識論というかがネタになっているので、まぁ現実を疑う的なことに使いやすいわけだし、だから、たしか少し前には何とかアノン的な?陰謀論でもネタ元に使われたとかいうし、
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まぁ白状すると自分も授業で言及したり論文でいちど、イデオロギーのたとえに使ったりしたわけだが、まぁしかし実は第一作しか見てなくて、それでちょうどこの前またBSでやってたので第二作・第三作を録画したというわけである(…といいながらWikipediaなど覗いていたら、えー、第四作が公開されるのか…)。
で、とりあえず第二作をみた。
で、まぁ、これ2003年の作品ということで、というか第一作が1999年ということで、もう20年以上前になるわけで、あのタイトルのグリーンの文字、たぶん今のヤングはなぜあんな文字なのかがわからないかもな。自分的にはグリーンディスプレイのコンピューターは学生時代には使ってた覚えがあって、懐かしいのだった。
ともあれ、なんかなにせ第一作を昔に見たので設定とかの記憶がけっこうふわふわである。なのにあんまり説明をしてくれないので、まぁ世界観的なことを理解することは早々に放棄して、たんなるCGカンフーアクション映画として見る。まぁ、途中でけっこうダレたあたりで派手なカーアクションがあってもりあがった。で、能書きとしては、「因果連鎖vs人間の選択」みたいなことをごじゃごじゃ言ってたが、まぁ哲学SFにしたいという心情は伝わるが底が浅いので授業では使えない。また、とにかくマトリックスの世界?の中でキアヌ・リーブスがなんでもできるあまりに空飛んだりしすぎでちょっと興醒めではある。