通勤電車で読む『1100日間の葛藤』。尾身元会長のコロナ手記ということで。

コロナの専門家の人の本ということで( https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2020/12/12/132547 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/05/08/201431 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/01/26/005018 またコロナ期の記録として https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/04/29/001811 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2021/11/17/132512 )、尾身もと会長が手記を出したというとやはり読まねばとなるわけである。で、面白かったわけであるけれど、まぁたぶん尾身先生というのはもともと行政官とお医者さんを兼ねてしかも政治家と交渉する仕事を長年やってた実務の人だったのでということになるのか、たぶん文章が実務的なところやバランスの配慮が細やかなところがあって、前著はちょっと淡々と実務的だったなあという感じはあったのだったが、やはり本書では相当に筆に力がこもってる感じはあった。まぁでも筆が走らないかんじはやはりあって、そのぶん客観的というか、あのときの舞台裏はこんなふうだったのかというのがバランスよくわかるかんじになっている。いまは第9波がたぶん収束フェーズに入っているところで、まぁ気分としてもこういう「ふりかえり」本というのは合っている。