通勤電車で読む『発酵野郎!』。伊勢のクラフトビールの社長が書いた本。

たぶん何かの本を検索していたら画面のどこかに出てきたぐらいのかんじで、ちょっとおもしろそうかなと読んだ。伊勢でクラフトビールを作っている社長さんの書いた本。発酵つながりで言うとパン屋さん本というジャンルがあってそっちはもともと好きなわけで、『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20131211/p2)とか『パンの世界 基本から最前線まで』(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20150409/p1)とか、あるいは『ルヴァンとパンとぼく』(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2020/10/11/112202)とか、みたいなかんじのノリがあるかなあと。まぁビールも酵母なのでノリが似ているかなあと。で、この人たしかに、子どものころから微生物とか好きで、大学でも微生物を研究して、それから伊勢の実家の老舗餅屋に戻ったけれどひょんなことから地ビール規制緩和に合わせて(酵母が扱えるのがうれしくて)クラフトビールを始め、試行錯誤したりしつつ、またあるとき大学院に入って酵母の研究で博士号をとったりしつつ、クラフトビールの世界大会で金賞を取ったりして、まぁなんやかんやで今に至るというかんじ。まぁ、野生の酵母を採集してビールを作ったりしているのは発酵野郎感があるけれど、本の全体のおはなしとしては、発酵野郎が書いた本というより社長が書いた本というかんじ。