- 作者: 荒木優太
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2019/09/06
- メディア: 単行本
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通勤電車の車内騒音から耳を守れないかと、ノイズキャンセル系のガジェットを試しているが案外100均で買った耳栓が最適解ではとも思い始めている等々。
もう10年ぐらい、高音域難聴の自覚があって、まぁ人間だれしもトシをとると高周波の音域が聞こえにくくなるのだけれど、つまりそれが年齢相応よりずいぶん早いというか、そういう自覚があるわけで、まぁ具体的には人の喋っている声のうち高周波の音域が聞こえにくくなるために子音が飛んでなにいってるか聞き取れない、ということがたぶん無視できない程度に起こっている。授業なんかで学生さんが喋るときに、まぁ学生さんがもごもごいっているというのもあるかもにせよ、聞き取れなくてなんども「は?」「ごめん、何?」等々なんども訊きなおすと、まぁ感じは悪いわけである。
まぁそれで、なんとなく思い立ち、毎日通勤電車でガタゴト、ゴオーっという車内騒音を長時間聞いているのはやはり良くないのでは、ということで、ノイズキャンセル系のガジェットを試す。バッテリーがへたり気味だったウォークマン(ノイズキャンセルつき)をひっぱりだして試してみたら、やはりいくらか騒音をおさえることはできそう。なので、あたらしくウォークマンを買ったり、また、ノイズキャンセル機能に特化したデジタル耳栓みたいのを買ってみたりして、それでじっさいに通勤電車でふたつをかわるがわるつけてみてどっちがよりノイズキャンセルするか、などためしてみたり(まぁ似たりよったりだった)。でまぁ、しかし、ふと思いついて100均で、耳栓(むかしから「イヤーウイスパー」とかいって売れてるようなかんじのやつ)を買って試してみたら、意外によく騒音が遮断され、しかも簡便で、なんかこれが最適解ではとも思い始めている。まあ、しばらくはいろいろためしつつのつもりではある。
通勤電車で読む『燃える!会議術』。
燃える!会議術 早く終わって、結果が出る (PRESIDENT BOOKS)
- 作者: プレジデント編集部
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2006/09/08
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秋学期がはじまってしまう。『伯爵夫人』読んでた。
- 作者: 蓮實重彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/12/22
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- 作者: 工藤庸子,蓮實重彦
- 出版社/メーカー: 羽鳥書店
- 発売日: 2017/07/11
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- 作者: 工藤庸子
- 出版社/メーカー: 羽鳥書店
- 発売日: 2016/07/06
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ちなみにこの↑『論集 蓮實重彦』の「義兄弟の肖像ー『帝国の陰謀』とその周辺をめぐって」(田中純)、読み直してやはり面白い。
学校帰りに足を延ばして『高野文子「私」のバラけ方』を買い求める。勢いで『ドミトリーともきんす』も再読。
katarikoko.blog40.fc2.com
近くの書店に入荷したというのをTwitterで見かけて、某日、学校帰りに足を延ばして、雷と夕立をうまくさけつつ、その書店に行ってぶじ購入。もとは<カタリココ>という朗読イベントだそうで、そこから小さな本ができたのが<カタリココ文庫>というのだそうで、その創刊号が、高野文子の回のトークだということのよう。はなしはちょうど『ドミトリーともきんす』のころのはなしで、『黄色い本』から『ドミトリーともきんす』への変化というか飛躍というか、そのあたりのことが話題になってる。それで、勢いで『ドミトリーともきんす』もひっぱりだして再読。初めて読んだときはぴんとこなくて首をかしげて読んでいたけれど、トークをてがかりにしつつ読み直したらなるほどおもしろい。
- 作者: 高野文子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/09/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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通勤電車で読んでた『われらの図書館』。
- 作者: 前川恒雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1987/04/01
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出張のおともは『KING JIM ヒット文具を生み続ける独創のセオリー』『歩いて読みとく地域デザイン』『移動図書館ひまわり号』。『ひまわり号』がよかった。 - クリッピングとメモ
おはなしとして読みやすくて感動的だったのは『ひまわり号』のほうだったと思う。内容的に重なるぶぶんもあるけれど、こちらはもうちょっと散文的な書き方。著者の人は日野市の図書館をつくりあげたあと、滋賀県立図書館の館長になってる。そういえば滋賀県って図書館が盛んだったよなあと思い当たる。
図書館の1人あたり貸し出し数、滋賀は東京に次ぐ2位 - 産経ニュース
通勤電車で読んでた『教育格差』。日本の教育格差についてデータに基づいた検討を全部乗せの新書。学生さんにおすすめしたい。
- 作者: 松岡亮二
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2019/07/05
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でまぁ、教育格差ということが言われているわけだけれど、出身家庭の社会経済的な階層と子どもの教育達成との相関は、まぁ、はっきりあるよと。それで、そもそも公教育というのはそういう格差を縮める役割を期待されるけれど、まぁあまり縮めてないよ、けっきょく、階層差は、就学前の幼児教育の段階ですでに子どもに差をつけてしまうわけだし、その差がずっと小学校、中学校、とキープされるし、高校で制度的にトラッキングされていくよと。教育社会学の人にとっては、あーそうなってるわねえ、という話であるけれど、それを、幼・小・中・高という教育段階に沿って調査データからのさまざまな知見をひとつずつ積み上げることによって、どのぐらいそうなってるのか実際のところをきっちり説得力をもって示している。まぁ、日本だけが突出した教育格差社会だというわけではなくて、どんな国でも教育格差はあるわけで日本もそのうちの「凡庸な」教育格差社会のひとつではあるのだけれど、しかしそれはやはり、がんばってなくしていきましょうよ、そのほうがいいわけでしょう、ということであって、そのためには、平等とか格差とかいうテーマをきちんと自覚しながら、また本書のようにきちんとデータに基づきながら、教育制度を組み立てていくことが必要ですよねということになる。
でまぁ、教育格差に関するデータに基づいた検討を全部乗せというかんじの新書で、秋学期にちょうど学歴社会論をやるのでそこでどんどん参照して強めにお勧めするつもり。