通勤電車で読んでた『会社では教えてもらえない 仕事がデキる人の資料作成のキホン』『結果を出して定時に帰る時短仕事術』。

このまえから何冊か読んでる「図解思考」の人の本。
通勤電車で読んでた『マンガで身につくフレームワークの使い方がわかる本』『フレームワーク図鑑』。 - クリッピングとメモ
こんどは資料作成のはなしと仕事時間管理のはなし。基本的に、この著者の人の本も何冊か読み、このジャンルの本もあれこれ読んでるので、だいたい新しい話はなくて、通勤電車で飛ばし読みであっというまというかんじになるわけだけれど、じゃなんで読むのかというと、まぁこういう仕事術の本を読む人というのはたぶん誰でもそうだと思うのだけれどそれによって実際に仕事ができるようになるというよりも気休めとか景気づけの意味が大きいんじゃないかという、まぁそういうかんじなのだけれど、あとまぁ学生さんに勧めるにあたって要領よくまとまってるといいなというのがあって、そのへんは、この2冊はよかった。

通勤電車で何度目かの『カント 世界の限界を経験することは可能か』。

カント 世界の限界を経験することは可能か (シリーズ・哲学のエッセンス)

カント 世界の限界を経験することは可能か (シリーズ・哲学のエッセンス)

  • 作者:熊野 純彦
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2002/11/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ときどきカントがわからないことが気になるときが訪れるわけで、そうするとなんとなく本棚からこの本を抜き出して再読するということらしい。
『カント』『ヘーゲル』『絵画の二十世紀』 - クリッピングとメモ
ここ数日再読してた『カント―世界の限界を経験することは可能か』。 - クリッピングとメモ
このところまた再々読の『カント』。 - クリッピングとメモ
ここに書いているだけでもいままで3回は読んでるんだが、たぶん毎度かならずどっかてきとうに読み流している。それはつまり決定的にわかろうとする気があんましないのではないかという気もする。

通勤電車で読んでた『マンガで身につくフレームワークの使い方がわかる本』『フレームワーク図鑑』。

フレームワーク図鑑

フレームワーク図鑑

このまえ読んでた「図解思考」の人の本をもう少し、通勤電車で流し読み。
通勤電車で読む『図解思考の会議』。ファシリテーショングラフィック+フレームワーク、みたいな路線の本だが、わるくない。 - クリッピングとメモ
きのうの流れでとばしよむ『頭がよくなる「図解思考」の技術』。「図解通訳」というワード(だけ)がキモ。 - クリッピングとメモ
マンガで身につく、のほうは、まぁマンガにしたことがプラスになってるかどうかということだけれど、まぁあんまりそういうのはなかったかなと。運動靴メーカー社員28歳女子が主人公で、謎のアゴ髭俺様先輩に教えを乞うてフレームワークを用いて商品開発する、というおはなしなのだけれど、ストーリー部分が、フレームワークそのものの効力とかノウハウとかの説明よりも、新商品の開発戦略みたいなほうに偏ってる気がするんで。まぁ、同じ人の書いた本を何冊も読むと重複部分は読み飛ばし気味になるので余計にそういう感想になるのかもしれないけれど。図鑑、のほうは、値段は1400円だがサイズは新書より小さい手帳サイズで、まぁ何の芸もなく見開きに一つずつ(左に文章、右に図解)フレームが挙げてある。芸がないだけシンプルで、アリかもと思った。

通勤電車で読んでた『中動態の世界』。

中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)

中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)

能動/受動というのではない中動態、というのは、冒頭近くで早々に書いてあったように、あたりまえといえばあたりまえのことで、そのいみでは一貫して当たり前のこと周辺について書いてあるといえばいえるし、でもやはり思ってたより面白くていろいろ勉強になった。「責任」というネタについては、以前、論文を書くべしと言われて難渋しながら書いた覚えがあって、その時には筆者の手に余るという感じでてきとうに片づけつつだったので、その適当にやったことの確認といういみもあった。

『武田百合子対談集』ようやく読んだ。金井美恵子で武田百合子を知った世代。

武田百合子対談集 (単行本)

武田百合子対談集 (単行本)

なんか例によってTwitterで見かけて、金井久美子・美恵子姉妹との対談も載ってるということなので、少し前に駅の近くの大きい書店に買いに行ったものの、なくて、その足で駅周辺の書店をはしごして(あちらへこちらへ、上に行ったり下に行ったりして、途中では大きなクリスマスツリーが、もう夕方になって点灯されてたのも見たりすることになりそれはそれなりにきれいだったのだろうがそういうきぶんでもなく)都合5件目でようやくみつかってぶじ入手したわけだが(ちなみにもう一冊、『サクランボの丸かじり』は最初の店でぶじ買えた)、つくづく思ったのは、下宿の近場の書店がのきなみ消えていっただけでなく、駅の周辺の、それぞれ昔は信頼していたような、それぞれ少しずつ色合いを持ちながら充実していて昔はなにというわけでもなくぐるぐる巡回するのが楽しみでもあったような書店たちが、かろうじて生き残りながら、面積が狭くなったり、アニメグッズ売り場みたいのばかりになったり、なんだか胸の痛む現状になっていることよ、ということだったが、最後に行った地下街の中の書店はいまのところまだ生きていて、無事みつけたこの本をレジに持って行きながらすこしほっとしたというわけなのだけれど、ともあれしばらくはわたわたとした日々を過ごしてようやく読もうかなという感じになって読んだ。むかし、金井美恵子のエッセイで、中曽根(も亡くなったですな、金井美恵子の生まれ育った群馬が選挙区だったと)の発言をだしにした文章が最初に入ってるやつだったと思ったけれど、その中で『富士日記』とか『遊覧日記』とか?紹介されてて(『遊覧日記』『ことばの食卓』『日々雑記』『犬が星見た』は次のエッセイ集のほうで見たのか)(ちなみに東海林さだおもそのエッセイ集で紹介してて、『丸かじり』はさいしょの『タコの丸かじり』を父親が買ってきてた本で読んでたのだけれど、それ以降のものとかそれ以外のものも読むようになった)、いいなあと思って読んだりして、それでも『富士日記』はたしか二冊目の途中で止まったまま、きがつけば武田百合子を読むような時間がどっかいってしまったまま四半世紀が経ってるのだけれど、この対談集は武田泰淳が亡くなって『富士日記』が発表されたころの対談が載っている。

(ついでに書き添えておくと散髪した。昼に散髪屋さんに行って帰ってきてから囲碁対局の後半を見終わってからやおら武田百合子の流れ。)

通勤電車で読む『こども六法』『図解臨床心理学』『図解ヒトのココロがわかるフロイトの話』。後者二冊は学校帰りのコンビニで。

こども六法

こども六法

  • 作者:山崎 聡一郎
  • 出版社/メーカー: 弘文堂
  • 発売日: 2019/08/20
  • メディア: 単行本
図解 臨床心理学―身近にある「心の問題」を心理学で読み解く!

図解 臨床心理学―身近にある「心の問題」を心理学で読み解く!

図解 ヒトのココロがわかるフロイトの話

図解 ヒトのココロがわかるフロイトの話

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2016/03/01
  • メディア: 単行本
『こども六法』は話題になってたし。まぁ、法律の条文のめぼしいところを子ども向けふうの文体に変えたもの、というかんじ。刑法からはじまるということで、まぁターゲットとしてはいじめ訴訟のニーズのある子どもというかんじ。まぁ、こちらの期待としては、以前流行ったスウェーデンの社会科教科書『あなた自身の社会』のようなかんじのものだったけれど、そんなふうではないみたい。『あなた自身の社会』のほうは、生きていく中で出会うこととして司法の手続きとか麻薬がどうのとかが説明されるのだけれど、この『こども六法』は、ようするに法律をそのまま紹介してる。法律そのままというのは、わるくないのだけれど、そのまえに自分的にいえば、「法というものの考え方」というものを理解したい気はする。たとえば憲法は国を縛る、というとして、じゃあ刑法や刑事訴訟法は誰を縛ってるのかっていうかそもそも法が誰かを縛るってどういうことだっけみたいなことが、たぶんじぶんはいまいちわかってないのだと思う。なので、こども向けというのにしても、個々の法律よりも、法とはどういうものかということをまず伝える方がいいのではないか、あんがいそこでけっこう引っかかるのじゃないか、と思うんである(まぁもちろん、この本がようするに、いじめ訴訟を起こしやすくするための子ども向けの宣伝である、ということであるならそれはそれでかまわんというか、子どもたちに、きみのされていることは法律違反なんだ、訴えれば勝てるんだ、ということを強調する意味ではこれでいいと思うのだけれど)。
『図解臨床心理学』『図解ヒトのココロがわかるフロイトの話』は、学校帰りに駅のコンビニで買ったもの。半分のページが図解で半分のページが説明、みたいな、この手の本にありがちな構成。まぁ、どの程度のことが書いてあるのかなという興味からだったんだが、「臨床心理学」のほうは、多くのページを「心の病気」の紹介にあてていて、まぁ神経症統合失調症あたりから、PTSD,DV(なぜ?)、ADHD、LD、アスペルガー、といったあたりから、マタニティ・ブルー、チック、アダルトチルドレン青い鳥症候群、…とかなんとかありったけずらずら並べてある。まぁ、こういう本をコンビニで買う人は、たぶん自分や他人をいろいろな病気に当てはめてわいわいもりあがりたいという程度のライト層だろうから、このぐらいが世間的な水準としては相場なのかもしれない。「フロイト」のほうは、まぁフロイトのコンビニ図解教科書としてはこんなもんだろうというか、まぁ予想通りというか。まぁ予想通りに、転移に関してはきわめて適当にさらっと触れておしまいになってる。