富山大学HP「ドラえもん学を語る」

以前から有名だったが、ドラえもんの声優陣が代わるという話で思い出した。
http://www.toyama-u.ac.jp/jp/Academic/research/special/002_yokoyama/

 2112年9月3日生まれのロボットがタイムマシンで未来からやってきて、秘密道具を使ってのび太らを助けるという、「ドラえもん」。作者の藤子・F・不二雄氏が亡くなった後も、その人気は一向に衰える気配がありません。そこで今回のゲストは、本学の教養教育の授業、コロキアム「ドラえもんの世界」を担当する横山泰行教授です。
 今、なぜ、ドラえもんなのか。そして、富山大学ドラえもんの関係は? 生粋の漫画少年であった相本芳彦アナウンサーがドラえもんの魅力に鋭く迫ります。

だと。
これも「幅広い教養」ではあるねえ。ていうか、そうか?

相本
国立大学でドラえもんの授業というのはユニークな着想で、マスコミにもずいぶん取り上げられましたね。実際の授業は?

横山
ドラえもんのデータベースを作成し、20世紀後半という戦後の日本が最も豊かだった時代に、ドラえもんのび太を筆頭に、静香、ジャイアンスネ夫の夢や冒険、日常のさまざまな出来事に対して、秘密道具を縦横に駆使しながら、どのように対応し、かつ実現したり、失敗したりしたかを楽しみながら、読んだり、考えたりしようということです。

・・・

相本
授業はマンガ世代の学生さんに人気があるでしょうね。

横山
それが、そうでもないんです。1999年にドラえもん学のコロキアムを開講したところ、初回には約40人の学生が殺到したんですが、次の週にはわずか数人にまで激減してしまったんです(笑い)。

相本
それはまた、どうしてですか

横山
単位取得にならないこともありますが、何となく楽しいことを期待してきた学生さんは、生真面目な授業内容や、膨大な集計・入力作業など面倒なデータ分析に魅力を感じなかったんでしょう。おかげさまで、現在は筋金入りのドラえもんファンだけが残っています。(笑い)

相本
ドラえもん」という名前にひかれて軽い気持ちで参加しても、実際の地道な作業を知ると、腰が引けちゃうんですね。

まぁ、そうだろうな。だっておもしろそうじゃなさそうだもん。それこそ役にもたたなそうだし。

横山
今、一番力を入れているのが電子図書です。聖典(正典)に採択されたオリジナルな作品の掲載雑誌名、掲載ページ、掲載年、秘密道具や登場人物、主人公のコマ数や吹き出しの頻度など、すべての文字情報をデータベース化しているんですが、地道な分析作業を通して、登場人物に関する新しい発見があるんです。たとえば、ガキ大将のジャイアンのコマ数がスネ夫より多くて、結構おしゃべりだということもわかりました。情報化社会のガキ大将は、昔のように腕力だけでは通用しないということを示唆していておもしろいですよ。

相本
それは意外ですね。ジャイアンはどちらかといえば無口で、理屈っぽいスネ夫の方がおしゃべりだというイメージがあったんですけど。

うーん・・・「新しい発見」がそれかぁ・・・困ったなあ・・・