「子どもが自分を守る力」育成へ=大阪府教委

http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20060822-2

2006年08月22日17時30分
●「子どもが自分を守る力」育成へ=大阪府教委
 大阪府教育委員会は、児童・生徒が犯罪に巻き込まれるのを防ぐため、教職員向けに子どもが自らを守る力を育成する指導用の事例集を作成した。
 府教委は、小学校低学年担当の教職員を中心に事例集を活用した研修を順次行い、2学期から生活科などの授業で取り入れてもらう考え。
 事例集はA4判、約90ページ。子どもを犯罪の被害者にも加害者にもしないために、子どものエンパワーメント(内なる力を引き出す)を育てるために重要な要素である(1)心が安定するための心の居場所づくり(所属感)(2)自制を学ぶ(境界線)(3)感情のコントロールや意思表示をする(感情)(4)暴力によらない解決を知る(力)―の4項目を教材としてテーマ別に取り上げている。
 府教委は、事例集を政令市を除いた府内の公立幼稚園や小中高校、盲・ろう・養護学校、市町村教委などに1万2000冊配布する。(了)