菊地なんとかの本で紹介されていてちょっと読みたくなったけれど放置していたら、ダンスをやる学生の卒論構想の文献リストに出ていて、おお、と思って、やはり購入。
- 作者: 七類誠一郎
- 出版社/メーカー: 郁朋社
- 発売日: 1999/03/01
- メディア: 単行本
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黒人の、というかどうかはともかく(というのも、この本では白人に「リズム感」があるか、黄色人種に「リズム感」があるか、という点については書いてないわけで、むしろ、「リズム感が優れているといえば黒人だよね→そのリズム感の秘密」、っていう感じなので)、リズム感についての「感覚的な」書き方が、いいのやとおもう。
たとえば音楽を聴いていても、クラシックのピアニストが「ジャズ」を弾こうとしても、ノリが出てこない。これはもうぜんぜんちがうわけで、そういうときに、
「身体の芯からドライブしてないなー」
と感じるわけで、その「感じ」が、たぶん、ここで書いてある「体幹」の「パルスリズム」というやつなのやろう。
同じダンスを踊っても、
ASIMOくんとかQRIOくんとかが踊ってるようなひょこひょこした感じになるか、
芯から踊っているか、という違いの「感じ」がたぶん、あって、そのへんなのやろう。
ちなみに、
日本人のダンスについては、「キレ」ってことを言っていて、これは黒人のノリ(ひと呼吸タメてからびゅん、としなってくる感じの踊り)とは反対のものである、と。居合い切りみたいなのは、溜めがなくて一撃でピッと動く、みたいなこと。
それで思い出したのが、前にここに書いた(http://d.hatena.ne.jp/k-i-t/20060621#p2)、スパイダースのドラムを評してCDのライナーノーツで書いてあった「気合いのリズムというか居合いのロック」という言葉で、まさにそういうかんじ。
さて、少し前に読んだのが花田祐実で、これはもう出てれば買うことになっているのだけれど、
- 作者: 花田祐実
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2005/11/28
- メディア: コミック
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このひとはとにかく、老若男女の描き分けができない、みんなおんなじ顔に描いてしまう人なので、
年の差恋愛、だとか、何年ぶりの再会、だとか、そういうのをかくのは得意でないんでないかと思う。いやぎゃくに、年の差とか時間の流れを感じさせないから読者的には読みやすいのかな?
いずれにせよ、あんまし調子上がってないなあ。べつにいいけど。