久々に読んだ稚野鳥子。『薔薇柄の欲しい年頃』『MIRACLE』

Miracle 3 (ぶーけコミックス)

Miracle 3 (ぶーけコミックス)

絵柄がきれいで、ぐっと来るコマを描ける人であったのだ。ただ、読み直してみたら、意外と感覚が今に通用しなくなってるかもしれないという気はした。
『薔薇柄』のほうは、高校を舞台にした、教師と生徒いりみだれての恋愛マンガ。まえ読んだときには、おいおい教師だろう、とか、思っていたのだけれど、まぁ、新卒の教師で22歳とか、3年目で24歳とか、そのぐらいなら、教師も生徒もみさかいがつかないという物語もじつは不自然ではないかもしれない。やーだめだめだって。
『MIRACLE』のほうは、『ぶーけ』掲載なのに、重くてヤな展開。幼馴染の3人が三角関係、というのはよくありそうなはなしではあるけれど、男×女×ゲイ、で、ひじょうにドロドロします。
どっちのはなしもそうだけれど、主人公女子が、なんていうか、客観的に見てヤな女なんである。作者自身が言ってる。かわいいぶってるみたいな。周りの男たちがほっとかない、みたいな。