いま読んでいる本ではない本。『ミシェル・フーコーの世紀』『薔薇のほお』

長いこと書いていないと、何も読んでいないような気になってくる。いちおういろいろ読んではいるのだけれど、ここに書くようなのではないものであるばあいもあるわけで、そういうときはもちろんここには書かない。
いま読んでいるのは、「いままで読んでなかったのか」と言われそうな本なので黙っているとして、今日、ゼミのときに学生さんが急に私の本棚を見て「ミッシェル・フーコーってありましたよね」とか言うのでびっくりした、というようなことをネタ振りにして、昨日ちょうどぱらぱらと見ていた『ミシェル・フーコーの世紀』の名前でも挙げておく。

ミシェル・フーコーの世紀

ミシェル・フーコーの世紀

ところで、その学生さんは、哲学の先生の授業で、ミシェル・フーコーなんかは生涯教育に批判的だろうみたいなことを言われたらしい。そうだっけ?フーコーの延長上の管理社会論の例の小文でドゥルーズは生涯教育をおぞましいとか言ってたけれど。まぁ、日本語&日本の風土に訳した「生涯教育」という語感と、フランス語の「エドゥカシオンペルマナン」(と読むんですか)という語感では明らかに違うので、そのへんのニュアンスは齟齬があるかもという気はする。
はてさて、フーコーと並べて読んでいたのが岩館真理子
薔薇のほお (ヤングユーコミックス)

薔薇のほお (ヤングユーコミックス)

たしか以前、『キララのキ』と同時に買って、わあっと読んでいたので、印象に残ってなかったのだろう。初めて読んだような感じで、意外と新鮮でよかった。