- 作者: 有元典文,岡部大介
- 出版社/メーカー: 北樹出版
- 発売日: 2008/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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某紹介ページでは著者の方々がちょけたコメントを書きまくっておられたので、よほどの本なのかと思ったけれど、すんなり読めた。涙なしの状況論だということで。
じぶんてきには、主体性が皮膚の外側にある話というのは状況論というのの出発点と思っていて、それをインターフェース工学とかビジネスコンサルとかべったべたの商売に結びつくふりをしているところがおもしろいと思っている。なので、この本、オチがスピノザってのがちといきなり高尚になっちゃってる気がした。
あと、この本ってより状況論というのが出発点が心理学のようで、そっから皮膚の外へ、というふうにがんばっているのだけれど、こちらとしては社会学から入っているので、ふつうに読んでて「え?それふつうの社会学とあんましかわんないじゃん」みたいな印象をうけるところも。
でもそれもふくめ、すんなり読めて内容がちゃんとした状況論だったってのはすごいという気もする。読了したら気づかぬうちに主体性が皮膚の外にあった、みたいな。