- 作者: 山田宏一,和田誠
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2009/07/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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で、『ゼロ年代』のほうは、黒沢清が短文を寄せているのと、中原昌哉が対談記事で登場しているのをまず読んで、それからそれ以外の人たちのエッセイもぱらぱらと見て、あとは基本的には1ページないし見開き2ページほどずつの各映画の紹介文が並んでいるのでそれをぱらぱらと見るかんじ。たぶんまだ全部読んでないけれど、順番に全部読んでいくという種類の本でもないのでまあいい。それにしても、ゼロ年代、90年代と見分けがつかないよねと言いながら気が付けばゼロ年代も過ぎてしまったけれど、どんな10年だったってことになるのか、あとになったらわかるのかね。もちろんもろもろのことが10年刻みで変化しないといけない義理はないのだけれど、しかしそうはいっても「60年代」や「80年代」はイメージできるんだけどね。
で、じつはあいだに金井美恵子の幻の映画本をついに読んで・・・これはよかったので省略・・・
山田・和田コンビの本はまぁ読んでて楽しいのだけれど、これは2009年に出たらしい、ヒッチコック全作品に一章ずつ割り当てて楽しく語るみたいな本。『ヒッチコック/トリュフォー 映画術』という本があるのだけれど、これはその本にも言及しつつ、もうちょっと見る側目線で軽く作った本、というかんじ。で、これ、もとは、以前ヒッチコックのLDだかのシリーズが出たときのおまけかなんか?だったのか(初出の日付がいまいちはっきり書いてない)で、20年ぐらい前の対談に加筆して本にしたもののようだ。ときどき、「え?いつの話?」と混乱するところがある気がする。話者の経験談みたいなことだと当時の話だし、しかし最終章でシャマランなんかに言及していると、え?最近?って思うし。それはそれとして、やはりヒッチコックというとこういう本を作りたくなるのかもしれず、またそれを読んで片っ端から再見したくなるということかもしれないわけで、散歩に出かけたら500円DVDがさらに半額になっていたので束にして買ってきたりした。