通勤電車で読む『プレイフル・ラーニング』。よかった。

プレイフル・ラーニング

プレイフル・ラーニング

学生が読むと言っていて、あわてて手に入れた。目をつけていたのは何年も前だったのに、よくかんがえたらあれやこれやにとりまぎれて入手していなかったため。で、読んだらおもしろかった。まぁ話としては、ワークショップ的な学びの場のデザインとか、そのへんのはなし、というかんじで、見当をつけていた方向性とかけはなれてるわけではない。しかし、ずっと取り組みをやっていた著者の人(上田先生)に、もう一人の著者の人(中原先生)がインタビューする、という形式で、そうした研究とか実践とかに辿りつくまでの、著者のバイオグラフィというか、そういうのを、それぞれの時代の学習理論の変遷のおさらいとともに辿って今に至る、というのが第一部、第二部は著者二人でデザインした最新の一泊二日のワークショップの記録、第三部はワークショップにも参加した経営学の金井先生を交えての鼎談、という構成。ずっと話が具体的なので、おもしろかった。
とともに、これはこの本を読んだ学生にも言ったんだけれど、なんかこれ読んでてつらくなったというのは正直あった。学生さんは、「読んでて、こういうのおもしろそうだなー、自分にもできそうだと思ったけれどやっぱりむずかしいと思いましたね」みたいなかんじで、明るく言っていたのだけれど、こちらとしてはもう少し切迫していて、きょくたんにいえばおかしないいかただが、なぜこれをやっているのが自分たちでないのか、という辛さはある。そこんところなんである。