著者の人は、NTTと
IBMで働いたことがあるってことで、官僚的とスピード感という両極端の組織で要求される会議資料も違うものだった、と。でまぁしかし、ちょうど両方のニーズがわかったということでもあって、そしてまたけっきょく資料の基本は一貫してるはずなのだった。なわけで、まず「A4一枚」のドラフト(設計書)をつくり、そこからやはり「A4一枚」の「サマリー」(こんどはA4横、それを6つに分割して、1背景・2目的・3提案・4スケジュール・5体制・6課題を書く)をつくり、そこから、それぞれの項目に補足情報を加えていって「詳細資料」をつくる、と。で、
IBMみたいな組織の即決型の会議なんかではA4一枚のサマリーを提示する、で、NTTみたいな稟議文化の組織だと、いろいろな人が「読んでわかる」詳細資料が活躍する、というかんじ。でまぁこの本、資料作成のやりかた本ということでいうとシンプルでわかりやすくてよかった。