通勤電車で読む『マンガでわかる心の不安・モヤモヤを解消する方法』。

認知行動療法がマンガでわかるような感じの本を読むシリーズ。これも『はじめての認知療法』『マンガでわかる認知行動療法』と同じ著者( https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20120315/p1 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2022/08/28/133502)。で、内容的には『マンガでやさしくわかる認知行動療法』( https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2022/08/30/154644 )と結構かぶっている。主人公は、会社でがんばってプロジェクトリーダーになったけれどいちどプレゼンで上手くいかなかったのをきっかけに空回りし始めてるアラサー女子。で、煮詰まってたらいきなりスマホがしゃべりだして、じつはAIが認知行動療法でアドバイスをする未来のアプリということで、そのアプリのキャラがアラサーに認知行動療法ベースのアドバイスをする、で、アプリのアドバイスを受けながらアラサー女子がだんだんうまくいくようになってく、というストーリー。マンガのストーリーもかぶってるけれど、ようするに想定読者がかぶっている。ついでにいうと、この本でなるほどと思った言い方は「うつは過去、不安は未来」に対する感情、というもので、まぁコンパクトに言うとそうだなと。本書は不安に焦点を絞って、不安な人は認知のゆがみで空回りするのでそこを修正するといいよ、ということで、まぁそこまで絞るとだいたい認知行動療法のテキストは言うことが決まってくるよと。で、おなじようにアラサー女子が会社で空回って、おなじように人間ではない者がアドバイスをして(したがって転移ぬきで教育的に介入して)、おなじようなやりかたでおなじようにすっきりと解決する。