作中に衝撃的なシーンが含まれるため
一部を修正してお届けします。
保護者の方は青少年の視聴にご配慮をお願いします
という字幕が冒頭に入っていて、え?衝撃的なシーンがあるから黒沢清なのでは?と思いつつ、でも『カリスマ』でそんなシーンあったかしら?とも思いつつ、しかしある意味ではちゃんとわかってるなあというかんじで、たしかに、黒沢清のやばいかんじというのは、なにげない日常のひとこまのなかでふいに人が撲殺される、頭に棒が振り下ろされて今まで生きていた人がボテっと倒れてすでに死んでる、みたいなところにあるので、そういうのは青少年にもくるものがあるだろうなあとは思う。まぁしかし、『カリスマ』でやばいシーンってあったかしら、どっちかというとたしか、反応にこまるかんじの、なにがいいたいのかわからないかんじの映画だったような…と思いつつしいていえば、という場面が、見たらやはり切られていた。まぁね。なんとなくやはり見始めると引き込まれて見てしまった。
森に一本の木が生えていて、「カリスマ」と呼ばれるその木をめぐって話がまわっていくのだけれど、たとえば金塊や小型核爆弾をめぐっていろんな悪党どもが三つ巴の争いを繰り広げる、といったおはなしならオルドリッチばりのハラハラドキドキの展開が期待できるのだけれど、まぁ変な枯れ木だし、それがなんなのか、どうしたいのかよくわからない得体のしれないいろんな人たちがみんな森のなかで右往左往してる陰惨なはなしに、スカッとしたハラハラドキドキはないのだった。ちなみにきのこをたべるところは『マタンゴ』ですな。
あ、なんかいまここの記録を見直したら(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20120318/p1)前に見た時もほぼ同じ感想を書いてた。まぁね。