野生のエンジニアリング―タイ中小工業における人とモノの人類学―
- 作者: 森田敦郎
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2012/02/25
- メディア: 単行本
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ところで、自分が大学院生の時、院ゼミでの発表で、なにかおもしろい論文を紹介せよみたいなときがあって、そのときになぜか、「ブルーノ・ラトゥア」とかいう人の「ドアクローザーの社会学」という論文が面白いのだ、と確信して発表して指導教官以下みなさんを当惑させたおぼえがある。その後、「ブルーノ・ラトゥア」さんというのがブルーノ・ラトゥールという読み方でけっこう重要人物ということになって、あるいみ勘はよかったという自慢なのだけれど、こういう人工物の研究っておもしろいですよ。それで、この本の著者の人、「あとがき」を見てみたら、もともと東大の比較教育社会学出身の人らしい。ていうか、人類学の大学院に入りなおしたという経歴とともに、なにか微妙に当時の「ポストモダン派」の「教育社会学の院生」にたいする当てこすりが書いてあるような。んんん?