通勤電車で読むサトカメ『地域密着店がリアル×ネットで”全国繁盛店になる方法”』。2021年コロナオンライン対応の本とサトカメの現在やいかに。

栃木のローカルのカメラチェーン店「サトカメ」の専務かなにかの人の本が面白いわけだけれど(https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20101110/p1 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20120112/p1 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20120112/p2 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20120119/p1 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/20150207/p1 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2018/11/09/222807 https://k-i-t.hatenablog.com/entry/2018/11/19/123726)、たまにサトカメどうしてるかなと本を検索したらまた出てた。しかし、同時にまた、ニュースも見つかってしまうわけである。下野新聞というのの記事。

www.shimotsuke.co.jp
サトーカメラ(宇都宮)が民事再生手続き申請 カメラ需要縮小響く スポンサー決定、営業は継続
2023/9/25
 帝国データバンク宇都宮支店は25日、写真機・写真材料小売業のサトーカメラ宇都宮市陽東3丁目)が東京地裁民事再生手続きを申し立て、保全命令を受けたと発表した。いずれも25日付。負債総額は約12億5200万円。
 帝国データバンク宇都宮支店によると、サトーカメラは1964年創業、75年設立。デジタルカメラなどカメラ機材を中心に、写真プリントサービスや中古カメラも取り扱っていた。最盛期は、栃木県や埼玉県などで店舗を運営し、2010年5月期の売上高は約17億3300万円に上った。
 一方、携帯電話の普及で、カメラ需要は縮小傾向が続いた。13年ごろから資金難が表面化、最近の売上高は8億円程度にとどまり、債務超過の状態を余儀なくされていた。中小企業再生を手がけるファンドとのスポンサー契約が成立し、今回の法的整理を決断した。営業は通常通り続けているという。

おやおやと思っていちおう公式サイトを確認したら、元気な感じでやってはいるわけである。
satocame.com
うむ、しかしねぇ、まぁやはりこの時代にローカルのカメラチェーン店ってふつうにかんがえて厳しいわなぁ…
とはいえ、それはそれとして、本のほうを読んでみる。2021年10月発行。地域密着が売りのサトカメだが、ネットでも展開を図って試行錯誤、いろいろと失敗もしながら、帯によると「10年以上、月100万円だった自社ECが、半年で月2000万円超え!」ということになって、「オンラインでも「1対1の接客」ができる! 中小の強みを活かした「リアル×ネット販売戦略」」を教えよう、ということになっている。コロナ前からあれこれやっていたネット展開だったが、コロナ禍が来ていまこそピンチをチャンスにするぞ!!的な感じでですね…。
で、この本、おもしろいです。これまでのサトカメ本のノリと勢いをキープしつつ、いままで書かれてなかったネット展開についてしっかり書いてある。まぁ、上記のニュースを読んでしまった後に読むと、やはり楽観的な気持ちにはならないけれど、しかし、ふつうに考えて厳しい環境の中でサトカメがんばってるじゃないか、おうおうふむふむ、という気持ちで読むわけである。